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奥にいたマスターが私たちの前にランチを並べる。
そして、私に、
「久しぶりだね、タツキ君」
と小声で言うと微笑んだ。
私がマスターに頭を下げると、マスターは私の肩をポンポンと叩いた。
ランチを食べながらトオルも私たちの前で、笑いながら話をしていた。
「まじかよ。タツキ、学年六位って」
トオルは仰け反って笑っている。
「俺も十七位が最高だよ」
トオルはお馬鹿な仲間の中でも賢い奴で、そう不良っぽくも見えない。
「それでコイツ一気にモテ始めてよ。見てくれよ、その紙袋。クリスマスプレゼントだってよ」
ヨースケは立ち上がって話す。
それを聞いてトオルは笑っていた。
私は少し寒く感じて窓の外を見る。
すると雪がちらついているのが見えた。
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