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期末テストで六位になった私に対する周囲の目が変わった。
不良で勉強も出来る奴なんて漫画の世界だけの話で、物理的にあり得ない話。不良やってると勉強する時間なんて無くて、勿論、授業中も寝てるか、何処かでサボってるか。
そりゃそんなあり得ない存在になった訳だから私…、樹に近付いて来る女子高生も一気に増えた。
中身は女の私だけど、悪い気はしないかな。
樹としてどう振る舞って良いかはまったくわからないけど、とにかく、雑な対応はしない様にはしてる。
それが気に入らないのは真奈美。
真奈美は自称樹の彼女って同級生で、ずっと彼女面している。
真奈美が怖い女子たちは遠巻きに私の事を見てるだけの様で、さっきも廊下で真奈美の怒鳴り声が響いていた。
掃除も終業式も恙無く終わり、昼までで下校。
それなら学校行かなくても良いんじゃないのって大人になってしまうと思ってしまう。
期末テストの結果と中間テストの結果に大きく開きがあったので、何とも歪な通知表を受け取りカバンの中に押し込んだ。
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