塵に積もる美少女たちの微笑み

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 フィギュアを製作しながら試行錯誤を繰り返していくうちに,実際の関節の可動域や肌の弾力が知りたくなり,お金に余裕ができるたびに風俗店に通うようになった。  お店に入ると理想の体型の子を探し,できるだけ身体の柔らかい子をリクエストした。お店では女の子に真っ黒な全身タイツを着てもらい,どこまでフィギュアと同じポーズが可能か何度も挑戦してもらい現実と理想の境界線を探した。  いつの間にか風俗店では変わった客として知られるようになり,店側も理解してくれて全身タイツ姿の撮影まで許可してくれた。定期的に店に行くようになると,お店側が自分好みの体型の子のスケジュールを事前に教えてくれたので,いつも満足のいく女の子が相手をしてくれるようになった。  金銭的に風俗店に行く余裕がなくなると,女性の身体を調べたい欲求を満たすためにマッチングアプリや創作系のウェブサイトで自分の作品の画像を載せてモデルを探した。  何度か言葉の選択に失敗をして女の子を怒らせることもあった。それでも製作しているフィギュアを公開して,とにかくお金が掛けられないことを明言し,それでいて好みの体型といった条件で探し続けた。  時間は掛かったが,ようやくフィギュアに理解のある女の子と出会えることができ,風俗店などにお金を掛けずに作品を製作することに集中できる環境ができた。  
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