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エピローグ
その後も、彼は何度かの入退院を繰り返した。病気は良くなったり悪くなったりを繰り返していたが、今でも彼は生きている。
『退院おめでとう!』
あと何度、この言葉を言わなければならないのか分からない、彼がどれほど生きられるのかも分からない。
けれど、私は最後まであきらめないし、彼もそうだと信じている。
テンプレートには、なりたくない。
次の日の放課後、彼に会うと、笑顔でこう言ってくれた。
「キミからのおめでとうが、一番うれしいよ」
私はまた、彼とくちづけを交わした。
それは、未来への誓い。
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