16 湯冷めはさせません

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16 湯冷めはさせません

「本当いいんですか?」 「殺し屋に二言はないし」 「ぷっ。なんですかその可愛い言い方」 「うっせ。笑うなよ。それより寒くなっちまうだろうが」 「寒い?湯冷めなんてさせませんよ」   なんでベッドでこうなってるのかっていうと、さっき風呂で「メチャクチャニシテホシイ」って口ばしったらしい…。多分のぼせてたんだ!風呂熱かったし、熱いのにき、キス長いから、それで、多分。  一回言った事取り消すなんてカッコ悪い真似できっかよ。 「ひぇっ」 「すみません。ちょっと冷たかったですね。考え事してるようだったんでこっち見てほしくて。深呼吸して下さいね」  言われた通りゆっくり深呼吸をする。何が起こるのか分からない怖さもあるから、その辺にあった枕をがっしり掴んですがる。  あっ…。そこは普段排泄する場所で、そんな所に何か塗られて他人の指が入るなんて想像したことなかった。おずおずと、それでいてしっかり馴染ませるように中にオイル?を塗りたくられて、たった一本の指に身体を支配されてる感覚に陥る。気持ち悪くはないけど、確実に異物。粘膜を抉じ開けようとしてる異物でしかない。 「大丈夫そうですよね。もう一本足すんで大きく息はいて下さい」 「はぁぁぁぁぁぁ、えっ、キツいんだけど、もう無理じゃね?」 「大丈夫ですよ。徐々に柔らかくなってきますから。同じようにゆっくり呼吸してて下さい」  深呼吸。指は段々と大胆に、二本の指で粘膜を押し広げている感覚がして、たっぷりのオイルの音と自分の呼吸ばかり聞こえてくる。酷い辱しめを受けてる気分に途端に不安になった。 「おっさん?いる?」 「いますよ。今あなたのお尻を拡げながら後ろからしっかりと見てますから、安心して下さい」 「もう恥ずかしいんだけど」 「う~ん。そろそろいいですかね」  「なに?えっ、なに?」  蕾の入口に当てられたのは、男なら誰しも持ってる性器で、これよく我慢してたなってくらい誇張してるのが分かった。 「うぁっ、やだっ、こわい、っう、あぁっ」 「ちゃんと息だけはしてて下さいね」  苦しい苦しい苦しい、何だよこれ、さっきのより気持ち悪くはないけど、圧迫感がスゴい、さっきのとか考えてる分まだ余裕な自分もいる事に気がつく。余裕なんて無くして忘れたかったはずなのに。 「忘れ、たいんだ…、余裕なくしてほしい」 「分かりました」  頭を撫でられ首筋にキスをされた瞬間、後ろにいる人物が変わったかのように突き上げられた。両腕を掴まれ背を反らして起こされてる状態。凶悪な大きさになってるそれが内臓を掻き回そうとしてる。中身が出そうだ。 「うぐっ、、、」  両腕を片手でまとめられ、おっさんの指が口の中も犯していく。分からないけど、無我夢中でその指をしゃぶった。喉が枯れるほど変な声が出て、オナニーする時以上の精子も涎も垂れ流して、いつしかぐったりと眠っていた。
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