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私は四つん這いの姿勢で腰をしゃくった。この快感がもっともっと欲しくて、秘裂を奥様の柔らかい唇に押しつける。何度も舐められて、脳髄と子宮の間を快感が光速で往復する。細かい痙攣が全身を這う。
「愛しいわ……、愛しいの……。スズちゃんのここ、大好き……」
奥様は吸引と言葉を交互に繰り返す。
身体の表と裏がひっくり返ってしまったような感覚だった。内臓の一つ一つが奥様に嬲られている感じだ。それがとてつもなく気持ちいい。抗うことのできない快感で雲の上まで飛ばされてしまったようだ。
肉の喜びに打ち震えながら、私も奥様にぴったり身体を重ね、秘園に舌を這わせたり、唇で吸ったりした。私の身体は狂ったように反応しているのに、奥様は冷静だ。奥様の性感は病気に丸々奪われてしまったのだろう。
性感はダメでも、言葉があるではないか。私は奥様を愛撫しながら言葉のシャワーを浴びせた。私の願いを、私の快感を、言葉にして出そうと努力した。
「んんああっ!……奥様、大好きです」
「ああ、スズちゃん……」
「うっ、うっ!……愛しています、奥様」
「私もよ、スズちゃん……」
「奥様の……お、おまんこ、すごくかわいいです……。ああ! ああ!」
「私も、スズちゃんが……おいしい……」
「奥様に食べてもらいたいですぅ……。飲み込んでもらいたいですぅ」
「もっと垂らして。スズちゃんのラヴジュース。もっと、もっとよ……」
「指がほしいです。奥様の、お指がぁ!」
「処女が何言ってんの!」
パチンっとスパンキングを受け、イってしまう。
奥様のゴムのようになってしまった性器はかわいそうだ。でも、私は憐れまない。だって、奥様の愛撫は奥様の心。愛撫に敏感に反応することにより、私は奥様の心のままに動かされる身体になる。私が奥様の身体なのだ。奥様の代わりに私が感じよう。奥様の分まで私が悶えよう。奥様以上の絶頂感を迎えよう。それが奥様が望むことなのだから。
そう。それこそが奥様と私が一つになるということ!
「私の身体は、奥様の身体です。だから……、突っ込んでいいですよ、あうっ!」
「ああ、スズちゃん、スズちゃん……」
「舌を……、舌を入れてくだ……」
「大好きよ。あなたと一つになりたい……」
「ううーん……、もっと吸ってください、もっと……はあっ! ふああああっ!」
指は入れてもらえなくても舌で何度もイかされる。熱い液体が太腿を伝って下りていくのが感じられる。
「スズちゃん、大好き……」
「奥様、愛してます……はああー!」
「スズちゃん、イって! 思いっきりイって……」
「舌をください! はあああ! 舌を突っ込んで……、突っ込ん……、イく……うんぐぁあああ……!」
頭の中が真っ白になり、意識が宙に飛んだ。私の恥ずかしい嬌声がどこか広い宇宙空間で鳴っている。子宮が激しく収縮を繰り返し、パコパコ湿った音が聞こえる。津波のような快感が全身を巡る。
一度失神した私は、クリトリスをつねられ跳ね起きる。
狂気の愛撫が再開する。
奥様は性欲の権化となっていた。舌が疲れると、指で。指が疲れると唇を使った。下半身は不自由でも、奥様の性欲は舌から、唇から、指から、手のひらから、次から次へと、止めどなく溢れ出、私に流れ込んでくる。
「ああ……、私、もうイったんです! もうダメです! ああ、もう……」
「スズちゃん、かわいすぎ……。処女のくせに……。絶対許さないから……」
「ゆ、許してくだ……。イったんだってば! イったの! 奥さ……、ダメダメダメ! あー、ダメー! 狂っちゃうぅー!」
快感の横溢に私は絶望に落とされた。頭を掻きむしり、顔を引っ搔き、泣き叫んだ。それでも奥様の愛撫は続く。いや、もはや愛撫ではない。拷問に等しかった。
「きゃっ! 突かないでぇ! ダメダメ! あっ、そこ! 突いて! 突いて!」
「ここね? ここなのね? うぐ! イって! ほら、イって! 大好きなスズちゃん、もっとイって……」
「うぐ! あっ、あっ、あっ……」
「イったのね? 今度はここ! ほら! ほら! スズは、いやらしいんだから、もう! ちゅぱー!」
「あっ! もう、吸わないで! こ、こわれちゃいますぅ! はうぅ! イく! イッちゃう!」
「スズちゃんが好きなのぉ!」
「ぐわっ! か、噛まないで! ああ、いい! 噛んで! 噛んで!」
「こんなに私を狂わせるなんて、許せない! メチャクチャにしてやるのぉ!」
「もうダメ! 飛んでっちゃうぅ! 張り裂けちゃうぅ! はああああ!」
「スズは、私のモノ! 絶対離さないから!」
「奥様、もう限界! きゃっ! うわぐっ!」
下半身が激しい痙攣に覆われた。体中の性感帯が弾けてすっ飛んだ。世界と私の境界線が溶けてなくなった。私の意識と身体は真空になった。
その拍子に下腹部の栓がポロリと外れた。
シュワッ……。チュワッ……。
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