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ある時、豆のスープを出したら訊ねられた。 「よく出る品だな。好物なのか」 私は正直に答えた。 「旦那様がお好きだったのです」 アストさんは「そうか」とだけ呟いて、スプーンを手にした。 「お口に合わないようであれば、味付けを変えます」 主は、揃えた調味料を慌ててテーブルに並べる私を振り向いて、 「君の大切な記憶だ、憶えておくといい」 そう言って、初めて、少しだけ笑った。
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