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「さてさて、次は……と」
「あのう」
「どうかされましたかな?」
「ちょっと聞きたいことがあるんです。例えば記憶って来世に引き継げたりするんですか?」
「……まあ、可能です。お勧めはしませんがね。ロクな扱いを受けませんから」
「そこんとこはまあ……何とかしますよ」
「それと一つ注意点として、天界の事だけは記憶から消去されますぞ。そこは決まりなので」
「はい、それは構いません。実は、あることを考えてまして。ほら、地球外生命体にも転生できると言ってたじゃないですか」
「なれますよ。先ほども申した通り、以後は別管轄となりますがね」
「はい、そこは理解してます。その上でご相談なんですけど……」
僕の考えを伝えると、小太りの男の顔は見る間に険しいものへと変わっていった。
それは、とんでもなく面倒なことを言いやがって、と言わんばかりだ。
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