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ゆうとようの日常
「ゆう、来てよ〜」
「わかったよ。そっち行くからもう少し待ってて」
私はお皿洗いに手を早め、ようくんに返事をした。ようくんは私の一つ上。大学では何でもテキパキとこなし、大人な顔の面の彼。周りに騒ぎ立てられらないようにと考えて、ようくんは私と大学では会わないようにしてる。けど、家ではこんなにも子供みたいな甘い顔で私を呼ぶ。そんな私とようくんとの関係。
私、月崎 ゆうは大学1年生から同棲して過ごしている彼氏の陽向 ようくんと今日も笑顔で話しをする。この一時が私が一番に落ち着く大切な場所なの。
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「ようくん、来たよー」
と私は笑顔でソファに座ってくつろいでいる彼に声かける。ようくんは待ってましたと言わんばかりに、にこにこと笑んでソファの横をぽんぽんとここに座ってと指示をする。
私はようくんの隣りに座って、一時、にらめっこしてみる。すると、ようくんは私の片手を握りしめた。彼の温かな大きな手を私はぎゅっと握り返す。私とようくんはこんな些細な触れ合いも大切にしてるの。これだけでも甘くて、甘くて……。
ようくんは、握っている私の腕を引っ張って、私を抱きとめた。そして、ようくんはソファに寝転び、私を上にして抱きしめる。
「ちょっ、ちょっと、ようくん何してるの?」
「抱きつかせてよ。少しだけでいいからさ…」
ようくんの顔をチラッと見てみると、顔を赤らめていた。そんなようくんを見て、私も赤くなる。そして、沈黙が流れる。ただただ、抱きしめられているだけ…。
そして、今日はこんな状態で、私とようくんはソファで寝て、朝を迎えてしまった。
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