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二人の兄は黙ってしまいした。そして元気なくお城の中に戻って行きました。
「ありがとうセレン。あなたはずっと頑張って来ました、私は見てましたよ。そしてロムとケミクルもちゃんとあなたを見ていたでしょう」
スミル姫の声は優しい音色となり国中に広がっています。国中の人がこのスミル姫からセレン姫への継承を聴いてます。
「ただ最後の最後で、あの真面目な二人はあなたと私を想う気持ちが、少し違うところに行ってしまったようです」
スミルは最後に言いました。
「おめでとうセレン姫様」
「ありがとう、スミル。あなたとお友達になれて本当に良かったわ」セレンには見上げている青空が笑ってるように見えました。
「スミル、お元気で……」
セレン姫はたった1人で祈りました。
セレン姫はそれから国の人達の為に一生懸命に分け与えていきました。富と、希望と祝福を。
そして、精一杯の愛を込めて。
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