紫陽花

2再会

冷たい風がマリの顔を叩く

マリ「遅くなっちゃった、
先に家に着いてるころだよね？
電話してみるか～
　　　もしもし？今駅に着いたよ。
ハルももうすぐ？
じゃ駅超えたコンビニにいるよ。
　　　そーあそこの無愛想な店員のところ、
はーい待ってるね。
　　　あっそーいえば同窓会いつなんだろ？
決まってるのかな？」

サラ「あれ？マリ？」

マリ「あっサラちゃん！久しぶりだね！」

サラ「ほんと久しぶり！何してるの？」

マリ「えへへ彼を待ってるんだ～」

サラ「へーあのマリに彼氏ね～」

マリ「いいじゃん別に・・・
サラちゃんは何してるの？」

サラ「私も彼がタクシー捕まえてくるって
ここで待ってたの」

マリ「そっかーサラちゃんのことだから
素敵な彼氏さんなんだろうね～」

サラ「そんなことないよ。
そーいえば同窓会の連絡きた？」

マリ「来たよ！曜日が合えば行くかな～？」

サラ「ってことはLINE変わってないよね？」

マリ「うん変わってないよ」

サラ「今度さ予定合わてさ
遊びに行かない？」

マリ「良いよ！あっでも今週末は
彼氏と出かけるからそれ以外なら！」

サラ「私も今週末はちょっと・・・
ねぇそっちが良ければなんだけど
　　　今週末４人で出かけない？」

マリ「え？」

サラ「せっかくだし彼氏も見てみたいし
一緒にどっか行こうよ！」

マリ「いいね！ダブルデートってやつ？」

サラ「なんか学生みたいだね」

♦︎ サラのスマホが鳴る

サラ「ごめん！はいはい？
オッケーじゃあそっち向かうね！」

マリ「彼氏？」

サラ「そータクシー捕まえたって」

マリ「そっか私ももうすぐ着くって、
また帰ったらLINEするよ！」

サラ「はーいじゃあね！」

マリ「バイバイ。
サラちゃん変わってなかったな～
　　　さむ飲み物でも買いに行こうかな」

♦︎ マリと入れ違いでハル

ハル「ここ越えたらすぐだからっと」

ケイ「あれ？ハルだよな？」

ハル「あれ？ケイ！
こんなところで何してんの？」

ケイ「彼女のために
タクシー捕まえようと思って」

ハル「優しいじゃんってえ？
何お前彼女できたの？」

ケイ「ラブラブまでは行かないが、
同棲もはじめたし良い感じかな？」

ハル「一緒じゃん！
いや～同棲も大変だよな」

ケイ「だよな～でもまさか同棲するなんて
思ってなかったけどな」
ここまでくると籍を入れることも
視野に入れておかないと」

ハル「式には呼べよ？」

ケイ「気が早いって。そっちはどうなの？」

ハル「まぁあとはタイミングかな？」

ケイ「すみにおけないなお前も」

ハル「まぁな、
あっ彼女待たせてるんだった！
またLINEするよ！」

ケイ「変わってないんだっけ？」

ハル「うん変わってないよ！」

ケイ「了解！おっタクシーみっけ！
また連絡するわ！」

ハル「じゃあな～」

ケイ「お疲れ～」

♦︎ ２人別れる

ハル「ごめんお待たせ！ん？今の子は？」

マリ「大学時代の同級生たまたま会ってね」

ハル「残念顔みれなかった～」

マリ「何残念がってるのよ」

ハル「こー見えても男の子なんで
気になったりするわけですよ」

マリ「はいはい早く帰るよ！」

ハル「拗ねてるの？」

マリ「うるさい！先行くからね？」

ハル「ちょっとごめん待って！」

♦︎ ２人はける

サラ「ただいまー」

ケイ「おっも」

サラ「男の子なんだから文句言わないの」

ケイ「こーいうときだけ」

サラ「分かった手伝うから」

ケイ「もう着いたので大丈夫ですっと」

サラ「そーじゃんラインしとかないと」

ケイ「誰に？」

サラ「さっき話した同級生
今度遊ぶ約束したんだ～」

ケイ「そーいえば俺もさっき
知り合いに会ったんだよな」

サラ「珍しいねこの辺住んでるの？」

ケイ「さぁたまたまだし
懐かしいなって軽く話しただけだから」

サラ「久しぶりに会うとそうなるよね」

ケイ「とりあえずシャワー浴びてきていい？
汗がとまらん」

サラ「どうぞーとりあえずLINEしとこっと
　　　お疲れ～さっきはびっくりしたよ」

♦︎ ケータイが鳴る

マリ「サラちゃんからだ、
今度彼氏と遊園地行くから
　　　チケット一緒に取っておくし
一緒にどうかな？」

サラ「これでよし。
さてメイクだけ先に落としておこっと」

♦︎ サラはける

マリ「いいよ！久しぶりに行きたいって
話してたところだし！
　　　彼も喜んでくれると思う！
サラちゃんの彼氏かー気になるな～」

ハル「何ニヤニヤしてるの？」

マリ「ねぇ今度の休みに
遊園地誘われたんだけど」

ハル「誰に？」

マリ「ほらさっき話してた友達に。
良かったら彼氏さんもって」

ハル「まじかダブルデート的なやつ？
まぁ良いけど」

マリ「本当？」

ハル「久しぶりに会えたんでしょ？
折角の誘いだし是非」

マリ「ありがとう！じゃあラインしとくね」

ハル「学生時代の面白い話しとか・・・」

マリ「ありません！」

ハル「とりあえずその日は開けておくよ」

マリ「ありがと！」

ハル「疲れたし先に寝るねおやすみ」

マリ「私もメイク落としてすぐ寝るよ～
おやすみなさい」

♦︎ そして運命のダブルデート当日になる