第一章:出逢い

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夢を見た。 不思議な感覚を伴う夢を。 私は、静かな森の中に立っている。 目の前に流れる川は澄んだ美しい色だ。 川の対岸に、誰か立っている。 誰だろう。 その人は俯き、何かを探しているようだ。 しばらくその人を見つめていると、 何となく、その光景がとても懐かしく、 そして、愛おしく感じた。 不意に、その人と目が合った。 私は驚いてしまった。 何故ならその人は、私のよく知っている人だったから。 目が覚めると懐かしい感覚だけを残して、夢の内容はすべて忘れてしまっていた。
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