No title

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No title

「えっと、バカにして悪かったよ」 「僕の方こそムキになってた。ごめん」 糸を紡ぐように丁寧に言葉を選ぶ。おずおずと顔を上げれば、あいつも同じだった。 ぶつかった視線は宙に浮いた僕らの思いを結び合わせてくれる。 この先も喧嘩くらいするだろうけど、素直になるきっかけだと思えば悪くないな。
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