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図書委員長と役員評議会
「…よし、みんな集まったね。じゃあ「第1回役員評議会」を始めようか」
「おい、司会は普通会長の俺様の仕事だろ。なんでお前なんだよ渡」
開始早々、隣で手と足を組み不機嫌そうな顔をしているのは生徒会長の神宮寺煌希
圧倒的カリスマと高い能力で生徒からの支持はかなり高い。絶対王者って感じだ
…でもさ、俺様って…
俺様って………
一人称からかなり痛いよね………前はこんな子じゃなかったんだけど……
実は俺、中等部に進級してすぐに両親の仕事について行って外国を渡り歩いていたりした。
3年して帰ってきて、こんなふうになっていたからとてもびっくり。俺が知っていた煌希会長はさすがにこんな痛い感じではなかったから
「そういう決まりだ神宮寺。
全く、こんな簡単なことも知らないのか…
さすがは生徒会長様だ」
「ハッ、お前も同じようなもんだろ
風紀がでしゃばってくんじゃねぇよ」
「なんだと？」
バチバチと火花を散らし始めた2人
会長でない方の子はここの学園の風紀委員長の藤原くん。暁くんと違ってThe優等生で規律に厳しく常に己を律している子だね
彼が風紀に入ってからこの学園の物騒な事件も減っていっているとか……人望とかそういった類は煌希会長と同じ人種だ
「うっひゃーいつも通り仲悪いなぁ。さっすがぁー！犬猿の仲でカップリング……ぐふふふふ、いやぁ今年もいいもん見れそうですわ！！」
「減らず口が治らへんな。縫い付けてもらいたいの？」
「STAYSTAY手に持つ針と糸置いてもろて。
撫子、まだ間に合うわ！あなたは犯罪者になるような人間じゃないでしょう！？踏みとどまるのよ撫子ッ！！！！！」
「刹那相手だったら大抵のことが許されるし問題ない。安心してええよ」
「俺の人権はIZUKO★」
「あわわ……みんな、少し落ち着いて…」
周りのchaosな状況にオドオドするのは保健委員長草津くん。くるくるとしたくせっ毛が印象的な男の娘代表とも言える生徒。初心な感じが可愛いと主にタチの子から人気
初心、か……どうかな？
裏がないとは限らないのに
「…あ、あの室屋くん。このあと少し時間ない、かな？」
おどおどしていた草津くんは諦めたのか俺に話を振ってきた
かーっと真っ赤に染っていく白い肌
チラチラと恥ずかしそうにこちらを見る姿はまさに美少女、そこら辺のアイドルより可愛い
これで何人ものタチを落としてきたんだね。たしかに可愛いけれど、落とされた子はかわいそうに…
この子実は自分の容姿をフル活用してタチ食いしてるバリタチだからさ(遠い目)
「草津くん。いつも言っているんだけど俺は抱かれる趣味はないかな……」
「えぇ………や、優しくする、よ？」
「そういう問題じゃなんだよなぁ」
前、夜のお誘いされてた草津くんの親衛隊の子(ガチムチ)が言ってたのを聞いたんだけど
「ハゲシカッタデス」
って、片言で一言。しかもトロトロにとろけてる虚ろな目もセットで。
これを聞いちゃあ、もう何が何でも回避したいと思うだろ？
「……むー、また断られたぁ……
通算520敗目、だね………はぁ………」
「………zzZ…zzZ」
ガクリとうなだれる草津くんの隣に座る暁くんは既に夢の中
あらまあ気持ちよさそうに寝て…………
右を見れば火花を散らして言い合う2人
左を見ればいつもどうり喧嘩している2人
正面を見ればうるうるした涙目でこちらを見る捕食者と、じーっとそれを睨みつけているワンコが加わっている
そして約1名の寝ている論外
なめているのかな？いや、なめているんだね？
「はぁ…全く。やれやれだ」
「騒がないって簡単なルールも守れないとは。全員が精神年齢5歳児だなんて思わなかったよ」
「……あぁ、それとも…
縛られるのがお好きなのかな？
強制的に口を閉じなければいけないこと、今からしてあげようか」
騒いでいるさなか、俺が言葉をこぼした途端に回りがしんと静まりかえる。
寝ていた暁くんもバッと身を起こしていた
どういう原理か分からないけど、俺がこういう言うとみんな静かになってくれる
なんでだろうね。ほんと。よく分からないな
ただ縄で縛って喋りすぎな悪いお口を強制的に閉じさせるように仕向けるだけなんだけど
え、考えがズレてる？
ここにいる子たちよりかは一般的な思考回路を持っているとは思うな
「静かになったね、素直な子は好きだよ。
じゃあ、さっさと話して終わらせようか」
「oh………お兄様がお怒りじゃわい……
ﾌｯﾌｯﾌｯ…このお写真撮ればドM共から金をたかれr」
「何か言ったかな？堂園くん」
「イエナンデモｫッッッ！！！！」
いつもの笑顔なはずなのに、ドSが滲み出ているその気配に一同は身の危険に震えていた
なお、1部は歓喜で震えているもよう
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