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身体が熱い。熱くて熱くて、どうにかなってしまいそうだ。
先生に入れられた瞬間からそんな感じだったけれど、あれから何度もイかされて、気持ちいいのが全然おさまらない。
「タクヤさん……っ」
先生は相変わらず元気に腰を振っている。そのリズムに合わせて、自分の甲高い喘ぎ声がする。
けっこう声が出るんだねと言われたこともあるし、自覚もしている。でも、その半分ぐらいは演技――というとアレだけれど、お互いが盛り上がるためにわざと出しているところもないわけじゃなかった。
でも悔しいことに、先生とするときはいつも、そんな余裕はどこかに消えてしまう。
「あ、あんっ、んぅ……っ」
フィクションの中でしか聞いたことのないような媚びまくった声に、顔がさらに熱くなる。口を塞ぎたいのに、両手を後ろから引っ張られているせいでできるはずもない。初めはこの格好を嫌がっていたくせに……かしこい先生はいつだってすぐにコツを掴んでしまう。それもまた少し悔しい。
「大丈夫、ですか……っ」
パンパンと腰を打ち付けながら、先生は時々そう尋ねるのをやめない。汗を散らすほど興奮しているくせに。
彼に揺さぶられるまま、快感の波に漂っていると。
「ぁ、う゛、……っ!?」
ぐっとさらに奥、固さを増した先生のモノがめり込む感触。
それは、今まで拓かれたことのないほど、奥まで来ていて。
「……ッ」
どきどきと激しく胸が鳴り、身体中に鳥肌が立つ。さあっと血の気が引く感覚に、タクヤは全身を強張らせた。
「うっ、はぁ……っ」
先生の息も苦しそうだ。あと少しで、ようやく二度目の解放に辿り着けそうなんだろう。
だが先生はそんな中ですら、タクヤの異変に気付いたらしい。
「あの、どう、しました……?」
「ぃ、いや、なにも……っ、ぅ……ッ!」
後ろに感じる、焼けるような熱さ。どくどくと脈打つのさえ伝わってきそうなぐらい、いきり立ったそれ。
このサイズだ、正直、今だって全く痛くないってわけじゃない。そんな凶器みたいなブツをこれ以上奥に突っ込まれたら、一体どうなってしまうだろう。
「タクヤさん……」
慧がそっと腕を離す。
タクヤはどさりとベッドの上に上体を沈み込ませた。
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