帰り道

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帰り道

「今日も美味しかったね~お父さん」 「そうだな~毎週食べても飽きない味だな~珈琲もなかなかの味だよ」 「本当ね~美味しかったわ」 「今日もショッピングモールで買い物するでしょう?お母さん?」 「もちろんよ日曜日しか休みがないんだから~ 理恵の靴とか洋服も買わないと」 「お母さん俺の鞄がぼろぼろなんだよ~」 「はいはい、じゃあ買いましょう」 私達家族は、毎週日曜日に隣街の喫茶店のモーニングを食べてその喫茶店の前にあるショッピングモールで買い物をして帰るのが日課になっていた。 和恵が理恵に言った。 「今日は、買い物終わったらデザート食べない? テレビで有名なデザートがこのショッピングモールに入ったらしいわよ」 理恵は喜んで 「行く行く」そう言って満面の笑顔を見せた。 尊は 「まだ食べるの?」そう言ったが、和恵と理恵は 「デザートは別腹~」と声を揃えて言った。 ショッピングは電車で帰るので手に持てるくらいの洋服と靴と尊の鞄を買った。 その後、テレビでも有名だと言う「ベリーベリー」と言うスイーツ屋さんで三人は苺のケーキを食べながらお喋りを楽しんだ。その時理恵は、父親と母親に気になる質問をした。 「お父さん お母さん~いつからモーニングあの 喫茶店で食べてるの?私の記憶だと私が小学校三年生からだと思うんだけど?それに喫茶店に行く きっかけって何?」 尊と和恵は理恵に気まずさそうに話した。 「そうなんだ~理恵が小学三年生の時からなんだよ。きっかけ……それはなお母さんもお父さんも 昔から仕事が忙しかったんだ~。それで二人は家事少しは協力してよ❗こっちもできないんだ❗ 忙しくてと喧嘩が堪えなかったんだよ。 その時理恵が、喧嘩しないでそう言って泣いてい たんだ。それを見てお父さんとお母さんは反省 したんだ。 理恵の事をもっと考えないとって思ってね。 実は、週三回家の掃除と後片付けを頼んでいるのよ。日曜日もね私達がモーニングとかショッピング行っている間に掃除してもらってるの。 時間調整の為にショッピング行ってたのよ」 「なんだ~そうなんだ~」 始めて聞く話に理恵は少しだけ驚いた。 理恵はさらに聞いた。 「もし?喫茶店とショッピングモールも掃除屋さんもなくなったら?大変な事になるね」 理恵は軽い気持ちで言ったつもりだった。 この後、居心地が良かったはずの喫茶店が不気味な場所になる事も……。ショッピングセンターに 何が起きるかも?掃除を頼んでいた会社に何が起きるのかも三人はまだ、知らなかった……。 仲のいい家族が恐ろしい事に巻き込まれる事など 三人はまだ知らなかった……。 それは、この日から一ヶ月後 奇妙な出来事がこの家族を巻き込む事になる……。
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