珈琲

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和恵と理恵は自分達の顔を見て驚いた。。。 「お母さん……私達の顔……まるで死んでいる人 みたい……。私達って生きているよね?死んで 無いよね?こんなに元気だものね」 和恵は 「勿論よ私達は生きている。死んでるはずないわ」 「じゃあ何で?こんなに青い顔をしているの? こんな顔色悪いのは何で?まわりの常連さんも 何で?みんな顔色が悪いの?」 「わからないわ。それに……何で?お坊さんじゃなく霊能者様がお経を読んでいるんだろう? そして……常連さんが私達をじっと見ているのは どうしてなのかしら?」 そんな時マスターが二人のテーブルに珈琲を運んで来てくれた。夢を経営している老夫婦の二人は 言った。 「よく来てくれたわね。私達はあなた達をずっと 待っていたのよ。とにかく珈琲を飲んでみて話は その後よ」 和恵は珈琲で理恵はいつものオレンジジュースを 飲んだ。 和恵は言った。 「マスター何この味?いつもの味じゃない?まるで人の血を飲んでいるみたい生臭い」 理恵も言った。 「これいつものオレンジジュースじゃない。 どぶみたいな匂いこれ、飲めない」 「そうよね?本当は飲めないのよ。これを見て」 経営者の老夫婦はひとつのテーブルに真っ白い分厚いテーブルクロスの中に何かを隠しているのを二人に見せた。 「よく見ていて今からこのテーブルクロスを外す から……」 二人は老夫婦が言った真っ白いテーブルクロスの方を見た。 二人が見たもの…… それは二人の遺影だった……。 二人は 「えっ?私達の遺影❓️もしかして私達あの大型 ショッピングモールマインの火災の日電車の故障で 死んでたの?」 老夫婦は言った。 「違うわよあの日死んだのはあの故障した電車より早くこの喫茶店に来てそのあと大型ショッピング センターで買い物をして火災に巻き込まれた 今喫茶店にいる常連さん達と和恵さんのご主人……そして今、その珈琲を入れた私の主人よ。 あの日~私の主人も珍しく調味料が少なくなって いたのを思い出して大型ショッピングモールに 行って火災に巻き込まれて死んだのよ。 でも心残りがあったみたいで今ここにいるの」 「じゃあ、私達は生きているのよね?なのに何で?遺影があるの?」 夢の経営者は言った。 「だって、あ、な、た達二人もご主人から一緒に 天国に連れて行きたいっていう依頼なの…… 亡くなってから49日はここにとどまっているからね。 幽霊としてここに来たのよ。もう、そろそろ成仏させたいってね。霊能者様を使ってほしいってね」 「成仏って?」 経営者の老婦人は言った。 「もうすぐ尊さんが来る。尊さんから聞く? あなた達二人は初めてここの喫茶店夢に来た時、 自家用車で来て帰りに交通事故に合ったの…… 生き残ったのは尊さんだけ……。 あなた達二人ははじめから亡くなっているのよ。 だから尊さんは運転が出来なくなったの。 だからいつも電車で一人でモーニングを食べに来ていた……でも、尊さんだけには二人の姿が見えて いたの~。 だからいつも会話していつも三人分注文して 三人分食べていた。 そのうち不思議な事に私達もあなた達が見えるようになってしまった。 ご主人は俺が二人を引き留めてしまっていると 気に病んでいたわ。 でも、尊さんはこの間の火災で亡くなってしまった。だからあの世にみんなで行きたいって言ってるの。ここにいる常連さん達と一緒にね」 まわりの常連さんも言った。 「そうなのよここで会ったのもきっと何かの縁よ ご主人が来たら行きましょう」 和恵と理恵は言った。 「でたらめ言わないで‼️とにかく失礼します」 二人は急いで自宅に向かった。。。
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