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何処迄行ったのだろうか…。
私は近所のコンビニへと急いだ。
傘も差さずに出てしまったので、髪や服は直ぐに雪がまとわり付く。
コンビニの中に入り、上杉さんを探したが、見当たらなかった。
一体、何を買いに出たんだ…。
私はコンビニの先を曲がった所の大通りに出た。
雪のせいで車も少ない。
不安定な足元を気にしながら私は大通りを走った。
少し行った所にスーパーがあった。
夕食でも作ろうとしているのだろうか。
私はそう思い、スーパーの中に入った。
既に全身が雪に濡れ、私はスーパーの入口でその雪を払った。
スーパーの中を前髪から滴る雫を気にしながら回った。
しかし、此処にも上杉さんの姿は見当たらなかった。
私はまた外に出て、国道を歩く。
この先は人通りもあり雪が踏み固められていて走ると滑る。
私は慎重にその歩道を歩いた。
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