そして二人は笑い合う

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そして二人は笑い合う

 男と少女の死は突然に、もとい、必然にやってきたのでした。  仕事から帰ってきて、俺たちはいつものように各々好きなようにしていた。そこにインターホンが鳴った。久しぶりだった。カメラを見ると、この間殺し損ねた奴だった。面倒だと思った。俺は少女に隠れるよう言い、銃を構えた。  私はクローゼットに隠れました。すると、お邪魔しますと弾んだ声が聞こえました。そして、撃ち合いが始まったようでした。隙間から見える二人は、共に、楽しそうでした。私はそこで良いことを思いつきました。そして、それを実行することにしました。  なかなか手強い相手だ。だから、逃げられた。でも、今度こそ。そう思っていた時、視界の隅で動く影があった。少女がクローゼットから出てきたのだ。驚いた。わけがわからなかった。俺が動きを止めた一瞬の隙を突かれた。相手を見ると、銃口は少女に向けられていた。  知らない男は案の定、私に銃を向けました。そして、躊躇なく引き金を引きました。男の人は間に合いました。  俺は背中に痛みを感じながらも、後ろに銃を向け、引き金を引いた。弾丸は見事相手の頭部に命中した。
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