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お散歩へ行こう!!
朝ごはんを終え、洗濯物を干す
時計の針は8時30分
「みーおーさん」
うみ先生の楽しげな呼び止めについ
「はーあーい?」
って返してしまう私
「うみ先生どうしました?何か良い事ありました?」
「いいこと探しに散歩に行きません?」
「ん~!!行きたいです。どの辺り行きます?」
「公園もいいし、大きい街も行きたいし…」
「あ、じゃあ、うみ先生フリー切符で1日堪能?」
「楽しそう!!それ、採用!!」
こうして私とうみ先生は
あてもない大冒険な散歩に出る支度をする
「財布持った、ハンカチ・ティッシュ持った、メモ帳とペン…持った、充電器持った、あとは…窓閉めて、鍵閉めて……うみ先生お待たせしました~」
「大丈夫よ、私も今よ。よし、それでは、行きましょう」
歩きながらとりあえず最初にどこに行くかを決める
「どうします?遠くから回るか、近くから攻めて行くか」
「あ、ちょっと歩いて白金のレストランのお庭だけ見ていい?」
「レストランのお庭ですか?」
「そう、まだ開いている時間では無いし白薔薇がどの位咲いているかを見たいだけなの」
「はぁ、構いませんよ。レストランどの辺りにあるんですか?」
「結構近いのよ。本当に見事なのよ!毎年満開になる頃にアフタヌーンティーに行くようにしているのよ。香りが優雅よ~。今日は、どの位咲いているかチェックよ、チェック」
うみ先生のこだわり凄い
ってか、満開かそうじゃ無いってわかるもんなのかな?
白金のレストランのお庭素敵~
「うみ先生、凄いですね、ココ…」
都心とは思えない
薔薇園みたいで素敵
「ここ、専属の庭師さんが手入れしていてるんですって」
「庭師!?テーマパークとかガーデンパークとかには居そうですが
都心のレストランに庭師ですか!?」
「元々普通のお宅で一部レストランとして開放しているらしいから
都心の一軒家に庭師が正解」
「ひゃ~何か田舎者だから拝んじゃいます」
つい、両手を合わせてしまった
なんか2階の窓の中が揺れたような気がしたが…
誰も見てない…はず…
うん、見てない、見てない
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