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お散歩へ行こう③
新宿に着いた
「うみ先生…出口がいっぱいありすぎます。私達はどこに売り飛ばされますか?」
思わず訳のわからない事を口走ってしまう
「ちょっと、みおさん。大丈夫だから」
「だって、新宿ですよ?」
「みおさん新宿に悪意持ちすぎ」
うみ先生らしからぬ笑い方で笑ってる
「あら、ワールド ホール10時にオープンですって…まだちょっと早いからお茶して待ちましょうか」
「は、はい。どこに行きます?」
うみ先生に話かけた時
うみ先生が私を見て笑ってる
「はい?どうしました?」
うみ先生を見てると私じゃなくて
私の後ろを見てる
振り返ると…
「あっ!滝沢さん!!」
「やっぱりうみさん達だ~」
笑いながら近寄って来てた
「あら?今日は、瑞樹と芽生は?」
うみ先生が話しかける
「あ、今日は二人でお留守番。
いや、林さんがカメラ壊したみたいで内緒で来てくれって新町の喫茶店に呼び出されて来たんだ」
宗吾さんはケラケラ笑って話をしてる
「え?林さんってお館様の写真撮った人ですよね?」
「そうね」
「林さんでもカメラ壊しちゃう事あるんですね」
私がそう言うと
「もしかすると社内不倫の写真撮ったのかも」
ちょっと小声で内緒話のように言った
「ちょっと~宗吾さんが悪さしてない?瑞樹に言っちゃうよ~」
うみ先生が悪い顔して宗吾さんに言う
「うみさ~ん。もう俺、ずーっと瑞樹一筋なんだから~無い事言わないでよ~」
眉毛をハの字に下げてた
「うふふ、わかってるわよ~ちょっとからかっただけだから~。
けど、お仕事の話みたいだからご一緒出来ないわね。また、ゆっくり遊びに来てね」
「うみさん、ごめんね。また、寄らせて。おじいさまにもよろしく。みおもまたな」
「はーい。お気をつけて~」
うみ先生と私で宗吾さんを見送った
「うみ先生、仕事中の宗吾さんて何だか疾風のような人ですね」
うみ先生…なんで?って顔してるから
「ほら、昔のヒーロードラマで
♪疾風のように現れて、疾風の様に去っていく♪ってあったじゃないですか。」
「あ、ヒーローじゃなくて歌詞の方なのね」
苦笑いしてる
「瑞樹には、宗吾さんてヒーローよね」
って言うから
「瑞樹ちゃんにとったらヒーローで王子様で素敵な旦那様じゃないですか」
と前のめりになりながら熱く語る私
うみ先生、私の話を聞いて苦笑いしかしてないようですが…
気のせいですよね?
━加筆・ちょびっと後書き━
こんにちは
みおです
このページで
「あれ?」って思われた方
いらっしゃるかな?
実は、宗吾さん林さんと喫茶店で落ち合う約束前に
うみ先生と遭遇してます
はい、「If...贖罪」の一番最初と
クロスオーバーさせてみました
「If...贖罪」書いた頃まさか
二本・三本と書くなんて思ってませんでしたが
「10時 新町 喫茶店」が
待ち合わせで
10時に開店のワールド ホール
あっ!立ち話出来る!!私って天才!!って鼻息荒くしてニヤニヤ
あっっ!!忘れちゃいけない使用許可
慌ててうみ先生に宗吾さん借ります連絡して
書き上げました
伊織・斗織に重い話される前の
軽快な宗吾さんに
ご出演いただきました~
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