お散歩へ行こう⑦

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お散歩へ行こう⑦

「うみ先生!!流さんこう言うつなぎ着て作業しそうですよね」 黒のつなぎを指差す 「そうね、流っぽいわね」 「絵を描いてる流さん見たいです」 「あ~見たいけど…なかなか制作風景って見せないわよね~」 「そうなんですか?」 「ほら、お話も一緒じゃない?みおさんは、見られてて書ける人?」 「全く書けないですね、はい」 「それと同じよ」 「なるほど!!じゃあ、卒業制作見せてもらいたいな~」 「うふふ、そうね。見せてもらいたいわね」 「うみ先生、頼んでくださ~い」 「みおさん、流になら自分で頼めるでしょう?」 「いや、絶対私じゃ無理ですね」 「そう?なんで?」 「だって、流さん翠さん大好きなんですよ? この調子で私が頼んで見せてくれますか?『みおはダメって』って言いそうじゃないですか?」 「あ~そんな気がするわね」 「ですよね。自分でもわかります。 なのでうみ先生!!よろしくお願いします」 「じゃあ、次会ったら聞いてみましょうね」 「やったー」 私は、流さんの作品をみるかもしれない予約券を手に入れた 他のコーナーは 本当の本気の画材で キャンバスとか絵具ってこんなに種類あるの!?って位並んでいたり フロアー全部額だけだったり ギャラリーになってたりで 私達ド素人の居場所じゃなくて 店を出ようとした時 うみ先生が急に 「あっっ」 何かを見つけたようだった 「うみ先生何かありました?」 うみ先生は、笑顔になりながら 「一馬がいっぱい」 って手に取った物を見せてくれた それは、1シート全部が馬のシール 「あっ…一馬さんがお持ちになったシールとは違いますけど一馬さんですね。 こう言うの見付けた時ってなんだか嬉しいですね その瞬間の瑞樹ちゃんの気持ち何と無くわかりますね」 しみじみしているとうみ先生 シールのかかっている商品ラック見て 「あっ!!熊さん!!ああっ瑠衣~」 ってクマのシールとウサギのシール手に取った 「瑠衣…?」 「みおさん!!買って来るわ」 そう言ってうみ先生レジへダッシュ あっ、うみ先生走ると危ないですから~ レジ逃げませんから~ 気をつけてくださいね~ 心の中で叫んでました 瑠衣さん…? また新しいキーワードを知った また、そのうち紹介していただけるかな? ━ぐぅ~━ 「しー お腹~」 私は、店の角に寄り うみ先生の支払い待ちをしながら お腹が空いていた事を確認した
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