ラン・ラン・ランチ②

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ラン・ラン・ランチ②

私達の料理が運ばれて来る前 お隣のテーブルの人達は、食事をしながらおしゃべりに花が咲いてた で、小さな声だったが私達の耳が象の耳のように大きくなる話だった 「ね、ね、ね。営業のシュガーと総務のビックリーフ仲良いよね~」 「ああ、あの二人高校から一緒なんだっけ?」 「そうらしい。けどさ、こー言っちゃなんだけど長年連れ添った夫婦みたいじゃない」 「え、文字で書くと夫夫でしょ」 「だね」 笑いが起きてる お隣の会社員だと思われる女性二人からの話にピン!!と来て うみ先生と私の触手が動く うみ先生と目を合わせて更に耳を象にする 「なんか二人で御朱印もらいに行ったって言ってたよ」 「あれ?先週は…どこだったかな滝行をしに行ったとか言ってた気がする」 「あの二人…出家でもするのかね~」 女子二人の会話は、男二人で出掛けると怪しさ満点みたいな話だった うみ先生と私は 「なんだ…本当の話じゃないのか…」 と普通の人に戻る ってか、シュガーとビックリーフって何!?って思っていたら 名前を英語読みしただけらしい シュガー=サトウ ビックリーフ=オオバ 皆の考える事、自分の考えてる事の枠外で本当に感心する そんな事思っていたら料理運ばれて来ましたよ 「ボルシチ美味しいわよね」 うみ先生 「うみ先生…ボルシチの赤って何から来てるんですか?」 「これは、ビーツでしょ」 「ビーズ?」 「ビーツ」 「ビール?」 「それドイツ!!」 激しい突っ込み入れられ 大笑いしながら次々運ばれてくる ロシア料理を堪能した
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