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あれから数週間後⑩
「あの~小森さんってあんこが好きなんですか?」
素朴な疑問ぶつけてみた
「はい!!大好きです」
にぱ~って笑った顔が可愛い
「あの~間違いだったらごめんなさい。2~3週間前に浅草の亀九さんとお隣の東むらさんに行かれました?」
確か見掛けた人に似ている気が…
「あっ!行きました!行きました!!菅野君に亀九に並んでもらいながら僕お隣の東むらさんに行きました!!
あのお店物凄く古い老舗の和菓子屋さんで歌川なんとかさんの作品にも出てきているお店なんですって。栗蒸し羊羹が昔から人気で」
「小森!それはどこ情報だ?」
流さんが聞く
「はい、東むらさんのご主人にあんこの炊き方とか聞いていたら教えてもらったんです。あ、ちゃんとインターネットからも調べましたよ」
笑顔で言う
「凄い勉強家なんですね。あんこ友達もいて凄いですね」
笑顔で小森さんをみると
━バン━
「あんこも菅野君も友達じゃないです!」
勢いよく机を叩いた
「あんこも菅野君も尊敬出来る値です。特に菅野君は、お休みの日に僕のあんこ散歩に付き合ってくれて本当に大好きな人でどうお返ししていいかわからないから菅野君に色々…お任せしてしまい申し訳無くて」
小森さん赤くなりながらしゅんってしちゃった
すかさず流さんが物凄い笑みを浮かべながら
「お任せって好きにさせてるの?」
━コクン━
頷く小森さん
「え、あー、じゃあ、どう言う風に好きにさせてる?お前まさかまな板の鯉みたいに横たわるだけか?」
「いえ、あんこを使ったりしてますよ?」
「お前達かなり上級者だな…」
流さんがポツリ
「もー小森君!!そう言う話は、菅野君とだけ共有してなさい!!流もわざわざ聞かないの!!…みおさん、メモは、帰る時置いて行ってね」
「え?」
翠さんにバレてしまった
どうやったらうみ先生のように
スマートに覚られずメモが出来るようになるのだろうか…
私にはまだまだ修行が必要なようだ
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