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おまけ@あずき
「流さん、お待たせしました」
「小森~遅いぞ~中火で炊き始めたぞ」
「すみません。昨日の話を住職と話をしてて…」
「昨日?みおと何か面白い事あったか?」
「あまり面白くは無いと思いますが、みおさんと有楽町に行って菅野君と待ち合わせしてご飯食べました!!」
「そうか!で?食われたか?」
「えっと…チュウだけです。今日お休みではないしチュウだけです」
「そうか、菅野君はやっぱりちゃんと考えているな」
「はい!!」
「で?昨日は何味だ?」
「昨日は、焼き肉屋さんに行ったのでミントアイスとミントガムもらったのでミントですよぉ~」
「(本当ペラペラ喋るなコイツ)そうか、良かったな」
「菅野君の唇、求肥みたいにフニャフニャしてて気持ちいいんですよ」
「(聞いている俺の方が恥ずかしい)そうか…」
「あ、で…」
「なんだ?」
「みおさんの師匠のお家に誘われました」
「え?誘われた!?うみさんの家に!?」
「はい、葉山さんが一緒に行きませんか~って」
「あ~…(小森のこの緩さどうにかなるかな…)いいかもな」
「流さんもご存知なんですよね。皆さんが行く時ご一緒したいです」
「あ~そうだな、そのうちなっ
おっ、小森!!びっくり水入れろ!!」
「はいっっっ!行きます!!驚けー!!」
うちの庫裡じゃ、小坊主小森の訳のわからない掛け声が時々響く
沢山響いただけ料理が旨くなる気がする
声を殺すように笑い声が聞こえる
振り向くと翠が笑顔だ
この日常がいつまでも続くようにあとでお経をあげにいかなきゃな
「翠、小森のびっくり水入ったからきっと旨くなるぞ」
きっと旨いあずきになるな
きっと甘くとろけるあずきになるはずだ
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