僕の大好きな…

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僕の大好きな…

僕の好きなモノは… 神社仏閣・和菓子・綺麗なモノに菅野君 神社仏閣も和菓子も綺麗なモノ見ると 心落ち着いて無になれるのが好き 綺麗なモノは、やっぱり月影寺の住職ですね 説法を聞いていると本当に無になります 和菓子は みたらし団子も羽二重餅も落雁も煎餅なんでも好きだけど やっぱり一番は あんこを使った商品 最中にどら焼き、あん団子 羊羮、水羊羹に水まんじゅう ああ、思い出して食べる想像すると ああ、満たされる~ けどね、けどね 最近知ってしまったのです 菅野君見るとドキドキとワクワクが止まらないんです あんこと菅野君のコラボレーションは本当に心臓に悪いです ああっ、菅野君… 灯台最中食べたくなってきた 「おーい、小森~!!小森~!!聞いてるか?」 「あれ?流さん?」 「お前さ~あんこ一緒に炊くって言うからお前待って火を入れたのにうたた寝してるからあんこ出来上がっちゃたよ」 そう言ってまだ熱々の鍋に入ったあんこを見せる 「流さん…今回の甘味は何でつけました?」 「ふふふ、小森。それは…自分の舌で確かめるがいい!利きあんこしろ」 「ヤッター流さんは、色々なお砂糖で甘味つけるから楽しみなんです~」 「そうか、そう言われると俺もやりがいがあるな。ちなみに小森はどの甘味が好きなんだ?」 「僕は、氷砂糖が好きですね。大きい塊がゆっくりゆっくり溶けて小さくなってあんこがキラキラしてまるで菅野君がキラキラしているみたいに見えます」 「小森…お前特殊過ぎだな。あんこと彼氏並べて喋るヤツ居ないぞ?」 「いいんです。僕の大好きなモノを並べて喋る心の豊かさなんです」 目の前に出された炊き上がったばかりのあんこがキラキラしていて 菅野君と見つめあってる気分になった 「早く菅野君と会いたいな」 今日は、まだ週の真ん中 会えないからあんこで気を紛らわせよう そして連絡ツールで僕とあんこの写真を送る 何て返事が来るかな? スマートフォンをテーブルに置き暫し無の世界に浸る小坊主でした
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