147人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
コードネーム メアリー
うみ先生と私は、朝5時起きで支度をしている
横浜駅に集合だが
お館様ご贔屓のバス会社で
「いつもお世話になっているから」と
うみ先生と私は自宅前から連れて行ってもらう
「うみ先生!!良かったです。これで炊飯器と米持っていけますね」
「本当に、道場の大きい炊飯器がまさか私の役に立つ日が来るとは思わなかったわ」
ケラケラ笑ってる
はい、私もそう思います
「みおさん、忘れ物無いかしら?」
「今一度確認します。まずは、私達のカレー、お米5キロ、飲料水、おやつ、朝の食パン6枚切りを13袋、ジャム…うみ先生…食パンあんバターにしたい…」
「みおさん、何度も言いますがこの暑さでバターは…」
「はい、わかってます。わかってますが…ああっ……」
「往生際が悪い!!」
「お館様~」
「キャンプにまで行って食あたりにでもあったら大変だぞ」
「はい…帰ったら沢山たべます」
キャンプであんバターは諦めた
「では、おじいさま行って参ります」
「ああ、気をつけて」
バスの中を覗き
「社長!!急にうみがすまんの」
「志生帆様、ご安心を。安全運転で行って参ります」
「ああ、頼みました」
「では、「行ってきま~す」」
私達は、横浜駅へ出発する
━横浜駅 待ち合わせ場所━
その頃ツアー引率をお願いした読者さんが
集合場所にいち早く着いていてくれて
鞄の中からうみ先生が先に送った旗を
出して広げてくれた
「あの~壁…メアリー?」
1人の女性が声をかけると
どこからともなく人がワラワラ増えてくる
「あっ、あの~メアリー?うみ先生の?」
「あ!メアリー!!一緒です!」
「メアリーですか?」
「メアリーです」
色々な方向からメアリーが聞こえる
「どなた推しですか?」
「私は、翠さん」
「私は、洋君」
「私は…トカプチ!!」
ん!?皆、振り返る
…うみ先生のお話大好きな人なんだ~
「私は、瑠依かしら?」
皆さん楽しく周りの方とお喋り
ツアー引率の方に
「もうすぐ着きます」と連絡を入れる
運転手さんが
「お嬢さん、お嬢さんの読者の方はお見事ですな」
と声をかけてきた
うみ先生と外を覗くと…
私達に見えるようにうみ先生の旗を掲げている人の後ろに
ガードレールに沿うように二列横隊で並んでいる人
「えっ、あの列…うみ先生の読者の方ですよね?
凄い~感動する」
思わず声が出た
「ヅカの隊列も私見ましたが、ここまで綺麗じゃなかったですよ?」
運転手さんも感動している
うみ先生は…放心状態
「ちょ、うみ先生!!息してます?さ、お迎えしましょう」
「ええっ」
目の端に光るもの見えたが
突っ込むよりお迎えが先!!
━プシュ━
バスの扉が開いた瞬間
拍手で迎えられた
うみ先生は、読者の皆さんにご挨拶しながら皆さんを迎えバスに乗せる
私は、引率をお願いした方にご挨拶と
参加メンバーのリストを受けとるのと
「うみ先生と私は、あちら側に見付かる訳には行かないので向こうでもよろしく」とご挨拶
「あちら側…」
って言いながら笑われ
「ですよね、お二人面がバレてますもんね。大丈夫です!私が隠れ蓑になりますから!!」
大変ありがたいお言葉頂いた
さあ、出発!!
最初のコメントを投稿しよう!