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メアリーピンチ!!
「やだ、何かしら…」
うみ先生は、ちょっと考え込んでいる
『うみ先生、聞こえます?みおです』
「みおさん!そちらから何か見える?」
『今、月の方にメンバーがいます。チラっとこちらに聞こえたのがWブッキングとか言っているようです』
「「「Wブッキング!!」」」
「うみさん、もしかしてこの月に泊まるはずだったのですかね?」
「そうかも…あっ、予約票!!」
「うみさん、予約票もしも見せてって言われたら名前でバレませんか?」
皆顔色が青くなって来てる
「大丈夫!!もしもこんな事があると大変って思って偽名使用しました」
「偽名ですか!?」
「ええ、こんな事したこと無いですけど、念の為がまさか役に立つとは…」
「ちなみに偽名はなんと?」
「いいほの うみお」
「いいほの うみお?」
「ええ、しいほ うみといちのき みおを混ぜました」
ちょっと笑いがおきる
『うみ先生!!対象者またインターフォン鳴らすようです』
無線機から聞こえる
「扉は、チェーンして対応。私は、玄関側の棚の脇に隠れてますから、では、落ち着いて!!」
━ピンポーン━
「あの、すみません。怪しいものじゃありません」
「それは知ってます」
「知ってる?」
━うわぁ~不自然、不自然!!━
全員で息をのんで見守る
「あ、いえ……何かご用ですか」
「ちょっと確認したいのですが、このログハウスの予約票を見せていただけませんか」
「えっ……予約票ですか」
━やっぱり来た!━
うみ先生は、影に隠れて対応している読者さんに目で訴えかける
『大丈夫!!予約票ある』
予約票を振って見せる
「あの、本当に今日の予約ですよね?」
うみ先生小声で
『扉、少し開けて予約票見せましょう』
と指示
扉を少し開け
「えぇ、ほらっ」
と、宗吾さんらしき人に見せる
「しっ、失礼しました」
慌てて扉が閉まった
「「「「「はぁぁぁぁぁぁ」」」」」
『うみ先生!!お疲れ様でした!!宗吾さん多分受付に行くようです』
「ありがとう、みおさん。疲れたわ。月の皆さんは……腰が抜けてるわ、私もだけど」
「いや~本当にどうなるかと思いました」
「変な汗かきました」
「流さんは、近くにいたみたいですね」
「翠さん見たい」
色々な声が聞こえた
対応した読者さんは、張矢推しだったのに
「宗吾さん推しに変えしようかな~」ってポーッとしている
皆、変な緊張がとけて
ニヤニヤし出すメアリー達
これ以上のニアミスありませんように
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