色気?食い気?

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色気?食い気?

ドーン!!ドーン!! 物凄い音が響く 皆一斉に音の方を向く 「あっ!!花火!!!!」 「私、こんな近場で見るの初めてかも」 「私も…花火会場って混雑していてちょっと苦手なんだ」 「わかる。浴衣着て行くと下駄だから踏まれたりしたら痛いし」 「親指の付け根痛くなるし」 「最悪ベロッて皮向けて痛いし」 「けど、浴衣着ちゃわない?」 「「「着る、着る」」」 「デートとか言うと気合い入れて」 「「着た!!」」 皆で花火見ながら何の話かわからない話で盛り上がってたら 「ねぇ、花火に集中し過ぎて 滝沢家と翠さんと流さん居ない!!」 「「「うっそ~」」」 皆でキョロキョロした 「ま、皆さん夜目が利く獰猛な肉食獣じゃなくてメアリーですから、今日は一旦これで花火楽しみましょ。明日の朝早く起きて寝ぼけてる宗吾さんやエンジェルズ見ましょ」 うみ先生がメアリー達に声をかけた 「うみ先生~これ、管理棟の人が予約でご迷惑おかけしましたっていただきました~」 大きいザルに人数分プラスアルファ位の茹でとうもろこしを見せた 「え!?予約!?」 あっ!ダブルブッキングの話!? 「皆さん、ありがたく頂きましょう」 茹でとうもろこしにかぶりつきながら 花火を見る夏の夜 そろそろ夏休みも終わりよね~って思っていたら… クンクンクンクン… 何?この香ばしい匂い… うみ先生は、後方に目をやると…… 「ちょっ、みおさん!?」 「はい?」 寸胴を乗せてた火にとうもろこしを焙りしょう油を垂らして 焼きとうもろこし風にしていた 「やるなら言ってよ~しょう油にそそられて来た」 こうして火の回りには なんちゃって焼きとうもろこしをするメアリーでいっぱいになり 色気より食い気が勝つ夏の夜になったのは内緒の話
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