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小豆洗い?一反木綿?
ふぁ~あ……
一体今何時だろう…
あれ?メガネ無いな……
どこに置いたっけ?
昨日から私達メアリー軍団は
空気や壁になって推しを推しまくる影旅行をして楽しんでいた
ログハウスのWブッキングから始まって
親子ピザ教室
いっくん頭ガクガクして途中で寝ちゃうし
翠さんと薙くんは、途中でお茶会しちゃうし
流さんピザ職人みたいで注目集めてたな
あ、仲間が怪我して丈さんに助けて頂いて
私、洋さんのお隣にいたけど
物凄くいい香りがした
クンクンしたのバレて無いよね
洋さん丈さんの手元見てて
「カッコいい」って言ってたもの
その時おじさんが振り返って「ありがとう」とか言ってたけど
何だったのかな?
テント張る流さんと宗吾さんの身体はヤバかった
自分が男性だったら「兄貴~」って懐きたくなる
プラスあの身体……ケホン
流さんと宗吾さんは、仲良しみたいだし
これからも楽しい事おきそう
こんな事考えながらトイレに行こうと立ち上がる
何気に外を見る
月明かりに照らされて肌色が二つある
「ん?何だろう?」
目を凝らしても視力が悪いからよくわからない…
「メガネどこだ?」
室内に目をやろうとする瞬間
「いっ、一反木綿!!」
何やら白い・長い物が宙を舞う
「う"ぇ~ここは妖怪の里!?
え!?もしかしてあの肌色…小豆洗い!?ヒィィィ~」
トイレも行かず寝袋に入って呟く
「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
照見五蘊皆空
度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色」
般若心経唱えながら
自分がいつ寝たのか覚えていない
皆が起き出した時に
「私、夜中小豆洗いと一反木綿見た」
ほんの一瞬、皆が引いたのが見えた
けど、大爆笑しながら言われた
「流さん達が大人の肝試してたりして?」
「「まさか~(笑)」」
「夢でも見たんじゃない?」
けど、本当に肌色の人形と
白い長い生地
絶対見たもん!!
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