メアリー瀕死

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メアリー瀕死

山の中 朝靄がかかり街の中よりかなり涼しい夏の朝 澄んだ空気の中、鳥のさえずりが心地よい 朝の早いメアリーズで朝の散歩に出た ちょっと人数が多いからふたてに別れる こちらは、表のテント側を横切りながら散策 「ね、ね、あの木の所…ハンモック?」 指を指した方を皆で見る 「本当だ、ハンモックだね」 「流さんと宗吾さんみたいね」 「なんか気持ち良さそうだよね」 「うん、絶対気持ちいいよ」 「けどさ、虫除けしてるのかな?」 「虫除け?……女って事?」 とあるメアリーが朝からとんでもない単語をぶっ込む 「いや、違う、違う!!蚊取り線香つけた形跡見当たらないし、蚊に食われて無いかしら?」 「あ~…それなら虫除けスプレーをかさこ地蔵の様に置いてくればよかった」 今更、色々気が付くメアリー 「二人、身体ガリガリ掻いているよね?」 「あれ、絶対痒いよね」 「ってかさ、首元とか赤くなっていていやらしくない?」 「やだ、ハッスル!!ハッスル!!って感じね」 「宗吾さんの蚊に食われた跡見た後、瑞樹君見ると、やるわねって思っちゃわない?」 「あ~、自宅じゃない場所で頑張れたねって?」 「「「も~妄想激しすぎ~」」」 「流さんは、翠さんに無理矢理付けさせる感じかしら?」 「ほら、やれよ…とか言っちゃう?」 「ん~…俺は翠の物だよ。パンチ弱い?」 「俺も付け返してやる!!って続きそう」 「「「やだ~鼻血出る~」」」 朝から卑猥な単語を惜しげもなく出した こちらは裏手にあるマイナスイオンが沢山放出されてる滝の近くを散策 「ね、何の声?」 ブツブツ何かを唱える声が二人? 「お経?」 「なんで?」 滝がある方面を目指す 「あっ…小森くんと翠さん朝のお務め中」 滝に打たれお経を唱える 「いやっ、やっぱり翠さん素敵」 「何だか神々しくて手を合わせたくなる」 「エロいのにエロく見えないが 見てしまう」 「それ、煩悩が渋滞してる!!」 皆、小さい声で笑った 後から流さんと宗吾さん 瑞樹君とエンジェルズも加わった 何やら盛り上がって楽しそう ん?瑞樹君その場に立ちすくんで 青くなってる 「どうしたのかな?」 「わかんない」 「急に…だよね?」 「目に虫がはいったかな?」 全メアリー瑞樹君が心配 シレッと近場にいたメアリーが合流してくる 「宗吾さん背中とか首筋とか色々な場所にキスマークみたいなの付けてて一夜のアバンチュールを疑われてた」 「「「え"!?」」」 皆、一斉に変な声が出た 「イヤイヤイヤ、それはないでしょ!?」 「こんな場所で?家族と来てアバンチュール!?」 「え"…まさか流さんと宗吾さん!?」 「いや、何かそれ間違ってる…」 「獣同士の獣プレー」 「それお互い喉を搔き切る捨て身プレーでしょ」 「「「見たいような、見たくないような」」」 「それ、どこのコロッセオよ!!」 そんな話をしていたら あれは、潤くんの養子になった息子さんいっくんが 何やら不思議そうな顔をして 顔の目の前を風でなびく白い物を引っ張った ━シュルシュル━ 朝の静けさにやけに響くシュルシュル 本当に綺麗にほどけた もしも、もしも、この場所に 1カメ・2カメ・3カメがあったら 2カメ付近の皆様 特等席でしたね 翠さんの翠さんと目があったはず 「ヤバッ!!岩場の影から見てた人倒れた!!」 「その隣の人鼻血止まんないみたい」 「ヒィィィ~…て、撤収!!撤収!!」 メアリーは、左右の仲間と協力して静かに撤収する そんな私は、翠さんの綺麗なお尻を拝見し 両手を合わせた 「生きてて良かった。明日からも頑張れる」 って思える臀部だった
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