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疑惑!?(単話です)
「最近台風多いですよね~」
テレビを見ながら愚痴っぽくつい口に出した
「そうなのよね。予定入れてる時に台風って来る気がして…」
「あ~先週も今週も予定入ってましたよね、うみ先生」
「えぇ、今週も留守番お願いしますね」
「はい、任せてください」
そんなやり取りをした次の日
うみ先生は、泊まりの予定で出発した
━しーん━
留守番でいつも思うけど…
大きい家で一人って寂しい…
ジリリリリン ジリリリリン
うわっ、ビックリした!
うみ先生の母家の電話は、昔懐かしい黒電話
これ、心臓に悪いから鳴らないで欲しい
そう思いながら出る
「もしもし、しいほです」
ちょっと可愛らしく出た
「ん?お前誰だ?」
「は?お前こそ誰だ」
つい答えた
「あ、みおか!可愛い声だから誰かと思ったわ。うみさんいる?」
「あっ…流さん…ちょっと、声だけ可愛いって聞こえますが…
あ~うみ先生泊まりで明日夕方以降に帰宅予定です。急ぎですか?」
「居ないのか…いや、いいや…急ぎじゃないし…あ、そっち台風平気か?」
「今日多分落ち着いたら連絡あるとおもうので伝えておきます。台風は、今の所何も無いです。そちらは?」
「了解、よろしく。こっちは、雨が酷くはなってるかな。湿度高くて肌が潤うわ」
豪快に笑ってる
つい、なんだ
つい、言っちゃったよ……
「じゃあ、お肌ぷるんぷるんのぷりんぷりんですね」
一瞬黙られる…
何だろう
電話なのに殺気を感じた
「あのさ…」
私は、知ってる
『あのさ』から始まる話ってロクな話じゃない事
「はい?」
「いや、最近とある言葉をよく聞くんだよな」
「へー……ど、どんな?」
興味本位で返した
「ん~まず『ぷりんぷりん』
それと『桃』」
日本語聞いてこんなに汗が出るなんて
「それにコレ全く見当つかないんだよな『メアリー』
みお、わかるか!?」
あ~流さん…
すみません…わかります
けど、言えない
口が裂けても私からは、絶対言えない
「さ~……流行り言葉ですかね?」
「流行り言葉…ね。後で調べてみるかな」
電話の向こう側で圧をかけられているのがわかる
もう勘弁してください……
「じゃあ、台風気をつけろよ。
メアリー達にも気をつけるように伝えろな」
さらっと言うからさらっと答えた
「はーい、ありがとうございま~っすぅ?」
返事した手前なかった事にならないから
相手の返事待たずガチャ切りした
えっと…
えっと…
伝達事項
「台風近づいている地域の人は気をつけて」
って流さんが言ってました
で、私もしかしてヘマしてる?
してないよね?
いや、完璧にナニがメアリーかわかっているよね!?
バレてたら…ごめんね~
けど、流さん皆の事心配しているからね
*━*あとがき*━*
台風近づいているので
つい、書いてしまいました
うみ先生、勝手に流さん拝借いたしました
すみませんm(_ _)m
皆さんのお住まいの地域大丈夫ですか?
我が家のある地域は、一瞬強くなったりするもののまだ台風近づいている!
って感じじゃないです
どうぞこの後もご安全に
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