とあるメアリー Xmas

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ビルの中は、Xmas一色になってる 赤と緑と金色がピカピカキラキラ光ってて 何も予定の無い私でさえワクワクする そんな私の目に飛び込むのは 小学生位の男の子 ちょっと血の気引いてるし キョロキョロの仕方がひきつってる? 「メアリーどったの?」 同僚が話かけてくる 「ん?なんかあの子…迷子かな?」 今一度見たら… 居なくなってた 家族と出会えたのかしら? 「どの子?」 「いや…居なくなってる…」 「会えたんじゃない?」 「そうかも…」 「あっ!!集合時間になるよ!!」 「うわっ、本当!!早く行こう」 集合場所に付き 空いている席に付く いくつかテーブルの島があって 近くにフラワーアーティストがいくつかの島を回る感じみたいだ どんな風に作ってもOK ルールは、飾っていても落ちない事 ただそれだけ 自分にセンス無いからリースだけを見つめてしまった 「あら、大丈夫?精神統一?」 頭の上から言葉が降ってきた 顔を上げるとちょっと前にテレビによく出ていた 髪の毛金髪の華道家の先生だった 「はぅ…あっ、いえ…センスが無くてどうしようかと悩んでおりました」 「やだ、堅苦しく考えないで。好きなものを飾ればいいのよ!! 貴女何がお好き?」 目の前に細々パーツが入った箱が見えた 「クリスマスって言うか 天使みたいな感じにしたいです」 「あ~なるほどね。それじゃ、羽とかこう言う何気無いリングとかを重ねてアクセントにしたり…」 「先生、流石ですね」 「ほら、思ったようにやってみなさい」 笑いながら先生は、私に色々渡してきた 先生の顔から目線が外れた時 また、あの小学生が見えた 相変わらずキョロキョロしている やっぱり迷子みたいだ
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