2023年元旦

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2023年元旦

ここは、都内某所 うみ先生のお宅 年末、全国のお館様のお弟子さん達が 地元の名物・名産を送ってくださり うみ先生のお宅の台所は、宝船状態 それに負けず劣らず うみ先生の読者の皆さんも 送ってくださり幸せなお正月になっている 私は、朝5時20分に起き お館様のトレーニング終了したら 初日の出を見に行く約束になっている 小高い場所にある神社に行くと初日の出が見えるらしい 参拝と初日の出を拝むのが同時に出来る!! と、お館様鼻の穴広げて話をされて苦笑いしか出来なかった 「今年の初日の出は…6時50分か」 お館様のトレーニングが終わって ゆっくり行っても間に合う 着替えて屋敷の台所へ向かう 早くも台所には、うみ先生の後ろ姿 「うみ先生!!早いですね」 「あら、みおさん。おはよう。お正月ってなんだかワクワクして起きちゃうのよ」 笑いながらお雑煮の支度をしてる 「あ!!明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします」 頭を下げる 「はい、おめでとうございます。 こちらこそよろしくお願いしますね」 見つめあって笑ってしまった 「さ、お雑煮の下準備出来たし初日の出行きますか」 「はい、行きます!!あ、うみ先生、ガス消しました?元栓は?」 指差し確認OK お館様と合流し初日の出を見に 静かな都会を歩く お館様の雪駄が静かな都会に響く その音がなんだか心地よい 大人になると見守られる事なんて ほぼ無いからか ザリザリ聞こえる雪駄の音が 今年も私を見守ってくれる音な気がする その音を聞きながら ついニヤニヤしてると 「おい、みお。誰もいない都会でニヤニヤしているのは気持ち悪いぞ」 お館様の声 「お館様、正月早々酷くないですか?」 「やはり一人でニヤニヤするのは気持ち悪いぞ」 「いや、皆さんと初めてお正月過ごせるのが妙に嬉しくて」 うみ先生も微笑んでいる 「さあ、みおさん。神社まで行きますよ」 小高い場所にある神社って… 階段で上がる? 「あ~あの~エレベーターとかエスカレーターは…ありま…せんよ…ね?」 つい口から出てしまいました 「当たり前じゃ、ほれ、行くぞ」 小走りに上がり出す 「行きますよ?」 うみ先生も軽々上がり出す うっへー マジか~ ハアハア言いながら神社の前に来た お館様とうみ先生は息も上がらず 東側を見てる やはり階段がネックらしく 人は殆ど居ない 東雲から明るい色に空が染まる 徐々に徐々にオレンジから黄色 そして黄金色に染まる お天道様が顔を出した 日の光を浴びると生命力がみなぎる感じで 初日の出を見つめた 「どうぞ今年も皆が怪我無く楽しく過ごせますように」 お天道様と後ろに控える神様に お願いをする
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