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「俺も…」
口数少なく丈さんが座る
私の左側には洋さん
私の右側には丈さんが
私の膝の上の猫じゃなくて
私を二人で撫で回す
「ちょっ、ちょっ、お二方、その辺りで遊びは終了ですって」
「ん?遊びじゃないよ」
洋さんがキョトンとしながら言う
「ああ、遊びじゃないな」
丈さんは私の首筋に口を何度も当てながら喋る
「丈~オレの時オレは、見えないから言うけど…エロいな~丈のそれ」
ニヤニヤしながら洋さんが言う
ヒィィィィィ~
「フフ、よく見ておけよ」
そう言うと右耳から首筋に口をあて進み、洋服の中に手が入ろうかとする時
「おい、お前ら…猫は、真ん中に居なくていいだろう」
救世主!!
良かった助かったと目を開けた
あっ…いや、地獄の一丁目に飛ばされているのかもしれなかった
流さんだ…
「何しちゃってくれてるの?お前もさぁ~」
そう言って私を後ろから抱え込んだ
「ちょ、マジに何です?なんなんすかこれ?私、何か騙されてます?ドッキリです?ドッキリでしょ!?流さん企画のドッキリですよね?カメラどこです!?」
早口言葉のように口から出た
「あ~?ドッキリ?俺がふざけてこんな事すると思ってる?」
…いや、そんな事知らんがな
そう思うが後ろからガッチリホールドされ動けない
「みお…イヤか?」
耳元で囁かれる
「ヒィィィィィ…ダメですって~」
「ん~?何がダメ?お前、俺の事」
そう言いながら
首筋に口をつけてきた
「ひゃぁぁぁぁぁ」
背中の中心にゾクゾクしたものが這い上がってくる
「お前、もしかして敏感なのか」
後ろでニヤニヤしているのが察知出来た
「いゃっ、りぅさん。ほんとにまじゅいぃぃ」
身をよじるが薪割りで鍛えた身体で押さえられてそこから抜け出せる訳がない
「みお…」
耳元で名前を言われ腰が砕ける
ああ、ヤバイまずい…
チョロい私が出る
私は、何故か向きを変えられ流さんと向かい合わせ
どんどん顔が近付いて来る
目なんか開けていられない
目を瞑りブラックアウト
息が苦しくなる
いや、何で苦しいの?
息ができない
「流さん」
声を出したいのに出せもしない
口元をヌルッとした感触が通りすぎる
ああ…本当にまずい事になった
この謝罪は、まず翠さんに
ああ、うみ先生にもしないと
お館様にも頭下げないと
苦しい中頭の中に色々な事が駆け巡る
「りぅさんはぁ~なんで…こんな事…ううっ何で私…」
泣きたくなる
滝沢家の皆さんも
月影寺の皆さんも
皆大好きだからこんな事しちゃダメなのに
流さんのノリとテンポ良くて大好きで
こんな関係になりたいんじゃないのに
「ううっ…何で…」
胸の辺りが苦しくて息が出来ない
それでも口角辺りを舐め吸って来る
「ああん、やん、らめぇ~りぅさぁ~
ん。
苦しい、苦しいのぉ~何で~」
流さんが私を見つめる
「何でって…お前にちん✕あるからだろ」
はい?
今、なんつった?
今、何て言いました?
ううっ…苦しい…苦しいぃ~
助けてー!!
「ニャァ」
は?
どちら様ですか?
私の胸の上にまるまるホワホワな物体が
唇チュウチュウ吸ってる
あれ?
ここどこ?
あれ?
芽生くん?瑞樹ちゃん?
頭の中が大混乱
渋滞発生中
私は、自分の布団に寝ていた
辺りを見渡すと執筆する机の上に年賀状があるのが見えた
ああ、そうか
年賀状見ながら眠くて寝たのか
ねぇ、猫
あんた誰?
我が物顔でいるけど…誰?
あっ、ちんこ!
ちんこ生えて無いよね?私…
パジャマの中に手を突っ込み
股間辺りを撫でてみた
なんにもなかった!!良かった~
こうして2023年
初めて見た夢は、エロかったのと
ちんちんが生えた事と
謎の猫が本当にいた事
なんだかこの夢とっても疲れた
夢で安心したよ
けど、初夢報告は
誰にも絶対言えないな…
、
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