もちろん

5/14

147人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
「ごじゅーしょくさま~ おはようございます」 寺の山門を軽快に駆け上がってくる音が聞こえた 「翠、セーフだったな」 流の口角が上がり気味に言う 「!今日は、お願いしますよ」 あ…早いな もう住職のスイッチが入ってしまった 「はぁ…………はい」 返事をすると 「あとは、夜の…」 微笑んだ もう、この微笑みだけて 白飯三杯・三食・三日は行けそうだ!! 顔が緩む 「ご期待に沿えるよう頑張ります」 鼻息を荒く言い放つ 俺、頑張る!! 「ご住職様~」 「あ、小森君。おはようございます。 あれ?菅野君は?」 「はい、菅野君は、差し入れを持って来るから車で来るんです。ウフフ」 「小森、お前菅野君が来るのが嬉しいの?菅野君の差し入れが嬉しいの?」 流さんが意地悪く聞く 「え~っと、僕は、菅野君のあんこ別添えが好きです 菅野君がくれるあんこは、とっても美味し…」 「はいはいはい、 そんな話より準備するぞー 小森~、お飾りここに持ってこーい」 小森の話は、あんこと菅野君しか出て来ないからぶった切って 準備を始める事にした 「もー師匠は…僕の話聞いてくれない…ブツブツ」 「ほら、いっぱい働いたら月影寺の流さん特製あんこ炊いたから あんバタートーストでもぜんざいでも菅野君に塗ってでも何でもして食え」 「わーい。用意にかかりま~す」 扱いやすいな… 菅野君は、色々大変だな 気の毒な気持ちになった こうして皆が来れば 火を焚べるだけの状態にしていく 用意が出来るとワクワクしてくるな、翠
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加