もちろん

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『も~本当二人熱いわ~ 小森君とみおさんの頭の上で あんな激しいアイコンタクト ニヤニヤしちゃうわ♡ ってか、法衣って選ぶ程柄があるのかしら? まさか、流…オリジナルを発注… してるかもね どんな柄なのかしら?今度見せてもらえるかしら?』 うみ先生は、ニッコリしながら息を殺し 手のひらサイズのメモ帳にメモを素早くする 「「「芋、包み終わった~!!」」」 こもりんと菅野君そして私が叫ぶ 「チッ、空気全く読まねえトリオだな」 流さんが小声で言うと同時に 「色気より食い気トリオね」 うみ先生も呟く 「小森君終わった?じゃあ、皆で運びましょう」 翠さんは、流さんの呟きなんか聞こえて無かったようで焼き芋大… どんど焼きが早く出来るように支度をし出した 「流?滝沢家は、今日来ないの?」 うみ先生が聞く 「いや、来るんだが…連絡入っているかな?」 スマホを見る 「ああっ…なんかマラソン大会があったみたいでちょっと引っ掛かってるみたいだ。先に始めててくれって」 流さんの声が響いた 「そう、残念だけどじゃあ、始めますよ。 では、お飾りに火を焚べて…」 翠さんが流さんに目配せをする 流さんが火を焚べるとみるみるうちに正月のお飾りを火に包んだ その正面では、翠さんのお経 翠さんの斜め後ろに小森君 そして反対側に流さんが立つ 「うみ先生…なんかこの図…無茶苦茶格好良くないですか!?」 小声で話す 「そうね、翠と流はイメージ湧いていたけど 小森君も意外や意外!!なかなかね」 うみ先生の声が聞こえたのだろう 「ですよね!こもりん…いや、俺の風太格好良いですよね!!」 菅野君が興奮しながら小森君から目を離さない 「小森君は、ギャップ萌えですかね~ 普段ほんわかさんでお経の時のコレ見たら落ちますよね …月影寺にお嬢さんが居なくて良かったですね、菅野さん」 思った事を口にしてしまった 「━━っ…ですね、ですよね。 風太のギャップ萌え… ああっ、皆気が付かないで欲しい!!」 菅野君は、頭をかきむしりながらボソボソ何かを言ってた 「みおさん、煽りすぎ」 うみ先生は、笑いを堪えるのが必死だった お経が終わり火の勢いもおさまりつつある 「よし、芋入れるぞ!!」 ここから焼き芋大会だ 「みお、お前芋配れるヤツいるって言ってたな連絡しろ」 「はい、喜んで!!」 「ヒツジか?ヤギか?」 訳のわからない事を言われる 「はい?」 「ヒツジは、ショーンか… ヤギは、ユキちゃんだな」 「あっ………」 やっぱこの人知ってるんだなって思った 「可愛いウサギ位にしておけよ、メアリー」 すっごい不気味な笑顔を向けて来た 「は?はい?えっと…頑張ります?」 手に取ったスマホの連絡ツール ━メアリーグループ━ 急なお知らせ失礼します 本日ナウですが 月影寺で焼き芋配ります こもりんと流さんが芋包み 翠さんがお経唱えた芋を 今、焼いてます 良かったら芋取りにいらしてください PS 流さんメアリー勘づいてます おとなしく笑顔でしらばっくれて 卯年なのでウサギっぽく 可愛らしく受け取ってください お待ちしてます みお 送信したら 後方でうみ先生爆笑しながら言われる 「みおさん、ウサギっぽくってどんな?」 「さ~私もさだかじゃありませんがそれっぽく」 そう答えるしか出来なかった
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