もちろん

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「えっとですね 簡単に説明をするとさつまいもが集まりすぎて 配らないと勿体無いオバケが出るので 皆さんにお配りする事になりまして…」 「皆、そんなに芋好きなんだ…」 いや、薙君ごめんなさい 配っている人に会いたいんだよ~ とは言えないので 「皆、有難いお芋頂きたいんですよ ほら、日本人 (あやか)るとか好きじゃないですか!」 取って付けた事を言ってみた 「ああ、まあ、お経もあげただろうからな。 ありがたいお芋は、ありがたい…か」 何故か納得してもらった 「あ!おやぶーん!!おやぶんもいっしょにしよう」 芽生くんが薙君を呼ぶ 「薙か!おかえり!これ、終わらんと昼飯食えねえぞ!!」 流さんが声をかけた それを聞いていたメアリーは何故かおめめキラキラしている 「薙君まで拝めた~」 「思い残す事無い~」 「早まっちゃダメ!!」 「洋君と丈さんみてからよ!!」 小声であちらの島・こちらの島での会話が一緒 一人のメアリーがうみ先生の背後に立つ 「うみ先生…洋君達は今日は不参加ですか?」 耳元で囁く うみ先生は、頷きウインクをする 「流~そう言えばこんなに騒いでいるのに 洋と丈は?」 シレッと聞いた 「ああ、今二人は忙しいんだよ。 由比ヶ浜の診療所そろそろ開院するから昼も夜も週末も惜しんで準備してる」 流さんは、配りながら話している 回りにいるメアリーの耳は、ウサギのようにピンと張ったかのように澄まして聞いている 「ちょ、由比ヶ浜行けばちょっと見られる!?」 「ここまで来たついでに行ってみる?」 「あと、こもりんが好きな和菓子屋さん行ってみたいんだ」 「私も!!」 「あ、じゃあ、散策兼ねて行ってみない?」 「行きたい!!」 「ここからウォーキングで由比ヶ浜までいける?」 「いける、いける」 「うわっ、地元の方ですか?羨ましい」 「じゃあ、食べ終わったら皆で行きましょうか」 「はい、お願いします」 色々な場所から同じ話が聞こえる …幻聴じゃないよね?
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