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「りゅうさんのからあげおいしい~」
芽生くんのほっぺたが落ちそうな勢いの笑顔で言う
「やっぱそう思う!?」
薙君が芽生くんの顔を見て笑顔で答える
「おやぶ~ん。ぼくしあわせ~」
「俺も~」
「何だ、二人とも随分身近な幸せを満喫してるな」
流さんがニヤニヤしながら二人を見た
「うん、りゅうさんのからあげもおいしいし、やきいもも楽しかったし、しあわせだよ~」
「俺も!!学校も楽しいし、ご飯美味しいし、芽生に会えたし」
「後は、学年末のテストが良い点数なら言う事無しだな」
「も~、流さ~ん楽しい時間に嫌な事思い出させないでよ~」
「あはは、ごめん、ごめん」
「あ、流さんまた勉強教えてくれる?」
「いいぞ、何でもござれ!!
あ…古典は、す…お父さんに教わった方がわかりやすいぞ」
「やった!父さんもいい?」
「勿論だよ、薙」
優しく微笑む
「こりゃ、鬼に金棒!!薙君学年トップだな」
三人の会話を聞いていた宗吾さんは
ニッコリ笑ってハードルを上げた
「え?いや、それは…」
「薙の学年トップかぁ~
ちょっと見てみたい気もするなぁ~」
翠さんが更に微笑みながら言う
「薙、大丈夫だ!!俺と翠に任せたら平気だぞ」
流さんおっかない微笑みでプレッシャーをかけてきた
「そ…宗吾さんちょっとだけ恨みます」
そう言って皆は、笑った
「ねえねえ、おにいちゃん」
「何?芽生くん」
「さっきパパが『鬼に金棒』っていったけど…おにさんでてくるの?」
「芽生くん、鬼に金棒はことわざで
強い鬼に金棒を持たせたら最強の鬼になるって昔の人は考えてて
強いモノに武器を持たせたら
更に強くなる無敵になるって意味で使うんだよ」
瑞樹ちゃんが芽生くんに解いてた
「じゃあ、おやぶんは、おべんきょうが出来て
りゅうさんとすいさんがおべんきょうみてるから
すっごいおべんきょうができるってこと!?」
「そうだね。最強の家庭教師がついているからね。
薙君は、最強…だね」
瑞樹ちゃんがクスリ笑った
「いいな~おやぶん。か、かていきょーし?がいて」
芽生くんが呟く
「何言ってるんだよ!!芽生の家にもいるじゃないか
宗吾さんと瑞樹さんがいるじゃないか」
薙君が芽生くんに優しく伝えた
「え?パパとおにいちゃんがいると、おににかなぼーになるの?」
芽生くんは、瑞樹ちゃんを見た
「金棒になれるかわからないけど何でも聞いて知っている事は教えるし
わからない事は、一緒に調べようね」
「うん!ありがとう、おにいちゃん」
「芽生~パパも入れてくれよ~」
「うん、パパもおねがいします」
皆でほっこりしたのは束の間
「宗吾は、保健体育が上手いんじゃないか?」
流さんが爆弾を投下
この場に居た大人は、一斉に流さんをジロリ
流さんは、しまったって顔をした
「りゅうさん!!ぼく、たいいくすきだよ~」
皆、何て答えていいものか探りながら目がキョロキョロ
…で、なんで皆私の顔を見る?
皆、どうにかしてって顔をしてる
「芽生くん!!私も体育好きだよ!!ドッジボール楽しかったな~」
とりあえず覚えている種目をあげた
「あ、ぼくもドッジボールすき!」
「俺もよくやったな、ドッジ」
「おやぶん、ドッジっていいかたカッコいい~」
「真似ていいぞ」
そんな会話を子供二人がしている時
流さんは、翠さんからメチャクチャ視線で叱られていたのは
子供達だけが知らない出来事になった
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