J.GARDEN記念

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休みの朝けたたましく鳴る電話 布団の中からスマホを探す 最近お館様の朝練の声に慣れてしまい 寝れるようになっている私は 多分心臓に毛が… それもきっとアフロヘアー並みに爆発している毛が生えてきたと思ってる が、このうるさいスマホの音は なんかムカつく 「あった…」 誰からの着信か確認もせず電話を受けた 「もしもし…」 意識が途切れそうになる 「おー!みおか?」 …誰だ? こんなクソ早い時間に電話してくるの 早起きは、お館様とパン屋のおじさんと お寺の坊主しか居ないわ!! ………………………寺の坊主!! 「り、流さんですか!?」 慌ててガバッと起きて布団に正座をする 「わりい、寝てたな」 笑いながら言ってる 「あ、いえ、そろそろ起きなくてはだったので…」 「寺の坊主は、早くてすまんな」 …この人、盗聴機つけてるでしょ 「…盗聴機は付けてないからな」 …いや、この人宇宙人なのかも そう思うと腑に落ちる事がいくつか… あ、いや、そんな事じゃなくて 「朝からどうしました?何かありました?」 「ああ、じぇいていって何だか知ってるか?」 「じぇいてい…ですか? なんだろうな~?それ、どんなモノだかわかります? 食べ物系とか乗り物系とか…」 ってか、これ朝、電話で人を叩き起こす案件か? 「いや、4月2日開催となってる」 ……4月2日? 「それ、開催地書いてます?」 ……まさか 「東京のビックリサイトって書いてあるぞ?」 「あの~それ、何で知っているんです?」 「ああ、うみさんが良かったら来てみる?ってチケットを」 あ~ハイハイハイハイ わかりました、わかりました 「はい、それジエイガーデンと読みます 自分で考えたお話の本を製作して販売したり 漫画を描いて本を製作して販売したりする販売会の会場ですね いらっしゃるんですか?」 「ちょっとどんなもんか見てみたいな~って思ってさ」 「ふ~ん」 「でさ、みお」 「はい?」 「お前、行くだろ? ちょっと一緒に連れてけよ」 「はい~? ちょ、待ってください!! 流さん、販売会行く気ですか!?」 「ああ、うみさんに誘われたし どんなもんか見たいじゃん」 「…私、翠さんと流さん連れて歩くんですか?」 「いや、翠は行かないよ ちょっと大きな法事があるんだ それは、親父と出て俺留守番なんだよ 留守番は、小森と菅野呼んで二人に任せて行こうと思ってる」 「はい?留守番なんですよね? 流さん留守番止めて販売会に行く気ですか!?」 「ああ、翠には許可もらった 『うみさんのお誘いだしね』って快く許可してくれたぜ」 ああ…翠さん どんな会場だか知らないから うみ先生から誘われたと言う印籠でOKなんだろうな~ 「あの~拒否権はありますか」 一応聞いてみる 「は?あるわけ無いだろ?」 「ですよね~ ちなみになんですがどんなモノが販売しているかは?」 「まあ、予想出来てる 今後の参考になるモノがあるかな~って思ってさ」 楽しそうな声を出してるよ 「はあ、じゃあ、当日ビックリサイトの駅で待ち合わせますか?」 「よっしゃ、よろしくな~」 4月2日 ちんちくりんな私が 超絶格好いい流さんを連れ歩くとは… いくつかのエロエロ同人誌買うの諦めるしか無いかな~ ※ ビックリサイト ジエイガーデン 名前を変えてます😁
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