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「みおさ~ん!」
「あっ、皆~芋以来だね」
「芋って~」
皆で笑った
そう、メアリーがポツポツ集まり始めてた
「今日、流さんだけ?」
「そうみたい。
うみ先生に誘われて来たって言ってた」
「もうね、この会場に似合わないのよ、流さん」
「だよね」
「だから目立ち過ぎ」
「目立ち過ぎて薄い本頂きっぱなし」
「「「マジで!?」」」
「うん、マジで」
「多分、会場の薄い本ほぼ頂いてる気がする」
「すごっ…歩くエロ本集金屋」
「なんかそのネーミングイヤだわ」
皆で笑った
「私達、もう買うもの買ったし護衛しようかって来たんだ」
護衛………
メアリーは、SPも出来るのか
かなり感動
「お?みおの友達かぁ?ぁ?
皆、どっかで会ったか?
あれ?」
「あっ、流さん。えっと、どんど焼きで来てくれた方々です」
「あ~バターとかアイスとかサンキュー
旨かった」
「(キャー)あ、良かったですぅ~」
「ちょっと、声裏返ってる!!」
「そんな事ないんですぅ~」
も~緊張し過ぎ~
SPになれるのかな?
「流さん、この後どうします?」
「うみさんにも挨拶出来たし
寺も心配だから帰るわ
みおは?」
「私はもう少し
あ、流さん頂いた本どうします?
送りますか」
「あ~何冊かもらって帰るのでいいや
あとは、皆で分けなよ」
「えっ…流さんいいんですか?」
「ああ、えっと、芋っ子達と分けろ」
「…………芋っ子」
「ああ、悪い悪い
ほら、皆芋食いに来たんだろ?ついな、なっ」
皆に目配せをしながらニコリ笑う
「はいっっ、芋でも」
「羊でも」
「なんでもいいですぅ~」
「流さん、駅前まで送ります」
「あ?いいよ、帰れる帰れる!!」
「けど、狼の中に何も知らないヤギを放つ気分」
「俺、ヤギなのか!?」
大笑いしてる
「よし!みお、荷物見せろ」
流さんは、パッパと本を選び
颯爽と退出をしようとする
「ちょ~それ生で持って出ないでくださいよ!
猥褻物陳列罪ですよ!?」
「マジか?」
「マジでは無いですが肌色多いから
これ、使ってください」
手持ちの紙袋に入れて持たせた
「サンキュー、んじゃ、皆またな。
ごきげんよう」
「「「「「ごきげんよう(キャー)」」」」」
「鼻血吹くかと思った」
「妊娠するかと思った」
「あら、それは叱られてしまう案件」
「今回流さんだけだけど
翠さんも会場に来てくれないかしら?」
「いや~翠さんは、ここに来たら痴漢に合いそうだから
今日お持ち帰り頂いた薄い本
真っ赤になりながら読む翠さん拝見したいわ」
「どーにかならないかしら?」
「え?流石にそれは私に言われましても…」
「「「「「ですよね~」」」」」
「あっ、うみ先生~
流さん、一足早くお帰りになりました~」
こうして2023年4月2日の
春の販売会がそろそろ終わる時間が近付いているようです
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