春雷・春風

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今日は、土曜授業の日 「芽生くん、ハンカチとティッシュ持った?」 「うん!!じゃあ、お兄ちゃんきょうは、十三時(いちじ)ころかえってくるね」 「うん、お昼ごはん用意して待ってるよ 何か食べたい物ある?」 「う~んと…う~んと… あ、ぼくハッピーなセットたべたいな~」 笑顔で言ってくる 「おっ、じゃあ、パパが帰りに買って来るよ」 「宗吾さん、僕が買って…」 「瑞樹~、今日は午前中の二時間だけ仕事だから大丈夫 芽生、パパがハッピーなセット買って来るよ」 「わ~い。やった~ なんだかきょうは、うれしい日だな~」 芽生くんニコニコして宗吾さんと手を繋いで自宅を出た 「さて、僕は、皆が居ない時に洗濯と掃除しちゃわないと!」 僕は、俄然張り切っていた シーツに枕カバーに色々な物を洗濯する 「大物ってなかなか洗濯出来ないんだよね」 そう言いながら【おまかせ】ボタンを押す 洗剤と洗濯用漂白剤 そして僕の大好きな香りの柔軟剤を入れ 蓋を閉める 回るのを確認して…… 次は、掃除 まずは芽生くんのお部屋 最近出しっぱなしも無いし 綺麗にお部屋も使ってる 羊のメイが床に転がっているから日光浴をさせようと床から拾い上げた 今日は、なんだか気分がいい 掃除機をかけながら 前に、月影寺でカラオケ大会をした時に歌った歌を口ずさむ ♪風が吹いてきた~ 僕は、ここに生きているぅ~♪ うん、僕は、ここにいる ここが僕の居場所 芽生くんのお部屋の雑巾がけも終わった 次は…僕達の寝室 「宗吾さん……ベッドの下きっとしてないよね」 あっ! 良いこと思い付いた 買ったサンバがあるじゃないか!! 僕は、ずっとコンセントに刺さったままのサンバをONし ベッド下へ放す 「さあ、サンバ君頑張って」 そう言っていると洗濯機から終了音が聞こえた 「僕は、洗濯干さなきゃ。サンバ君よろしくね」 僕は、サンバが動くのを確認して部屋を出た 「サンバくん、綺麗してくれたかな?」 洗濯を干し終え寝室に来たが ベッドの下に潜り込んだサンバ君が カツカツ時々音を立てている 「サンバ君?大丈夫?」 そう思いながらベッド下を覗き込むと 太い茶封筒が見えた 「あれ?書類ベッド下に入っちゃってた?」 そう思って手を伸ばし茶封筒を回収した 「うわ、これ資料の厚みだな 宗吾さんに連絡入れた方がいいのかな…」 そう思いながら僕は、中身を確認する まさか、まさかあんな凄い本だなんて知らなかった *ー*ー*ー 歌は、ちょっと変えてます 「サンバ」は、うみ先生の本編にて お掃除ロボット「サンバ」購入してますので サンバ使用しました~ ウ~(((o(*゚∀゚*)o)))サンバ!!
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