春雷・春風

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「瑞樹…大丈夫か?」 恐る恐る声をかけた 「そ…宗吾さん… あっ、あのぉ…ぼ…く……」 言葉がなかなか出てこない 「うん?うん、大丈夫だから…」 瑞樹の脇の下から 右手を出し瑞樹の可愛らしいモノに触る 早く射精()したくてビクビク脈を打っている 「瑞樹~気持ちいいか?」 瑞樹の左耳に問いかける 「やぁ~宗吾さ……なんでぇ…」 瑞樹さっきから【なんで】ばかり言っている なんでこんなになった? なんでこんなのが? なんで扱かれてる? 色々聞きたいだろうが 芽生が帰る前に射精()さないとな そんな顔見るのは俺だけだ 「ほら、瑞樹。ここも気持ちいいな」 そう言いながら左の乳首をカリカリと引っかけ刺激をしながら 首筋に舌を這わせる 「やっ、それ……」 瑞樹は、息が吸えないかのようにひゃんひゃん言いながら悶える 俺の目に瑞樹が読んでた薄い本 「ほら、ご主人様にイク所見せて、イイコだね ほら、イキなさい。ラブちゃん」 耳元で囁く 聞こえただろう瑞樹は 身体を硬直させ両手で俺の腕を掴み激しく揺れだし数秒で… 「いやっ、イクぅ………」 身体を仰け反らせて 激しくイッた いや、まさかシチュエーション変えただけで こんな瑞樹に会えるなんて いまだに俺の胸の中でガクガクしている 「お兄ちゃん!!はっぴーなセットおいしいね」 芽生は、楽しく旨そうに食べてる 「う…うん、おいしいね、めいくん……」 一方瑞樹は…… いまだ気だるい感じを残し 小さな口でかぶり付いているが なんだかエロい 若妻と言うか あ、やっぱりメイドちゃんぽいかな ……滝沢くんステイだ!ステイ! その夜 俺は、ベッドの上で正座で瑞樹に謝り倒している 「瑞樹、ごめんよ~」 「………」 「ご機嫌直して?」 「………」 「瑞樹ちゃ~ん、瑞樹ちゃんに嫌われたら生きて行けないから…ね、ね」 俺は、恥じも外聞も無く 瑞樹の顔に近寄る 「……プッ」 瑞樹が吹き出した 「瑞樹?」 「もう、宗吾さん。僕が何で怒っているかわかりますか?」 プクッと頬を吹きらませた可愛い瑞樹がこちらを見た 「……えっちな本隠してたから?」 「そ、それもそうなんですけど… 宗吾さん」 「はい!」 「我が家には芽生くんも居るんです。 直ぐにわかるベッドの下に置かないでください」 ピシャリ言われた 「は、はい!」 背筋を伸ばして返事をした 「…それと、宗吾さん?」 「はい?」 「あっ、あの…これは……どうしたのですか?」 薄い本を指さした 「あ…えっと……月影寺の流か らお裾分け的な?」 「お裾分け!?」 瑞樹の目が丸くなった
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