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「宗吾さん…僕、心臓が止まりました」
夜、ベッドに入る時
瑞樹が青ざめた顔で話しかけてきた
「ああ、そうだな」
瑞樹の頭を引き寄せた
「芽生くんが見たかと思うと生きた心地しませんでした」
俺の肩に瑞樹の頭がポスンと寄りかかって来る
「すまんな、瑞樹。今回は、全面的に俺のミスだ」
瑞樹に頭を下げた
「宗吾さん……」
「うん、瑞樹の青ざめた顔は
もう見たくないからな」
そう言って頭を撫でた
「はい…物心付く前にあれはちょっと…
置場所考えてください」
顔を上げてキラキラした目で見ながら言われた
「瑞樹………」
見つめ合うと瑞樹は、首を傾げた
「置場所考えればいいんだ…
持ち込み禁止じゃないんだ…」
素朴な疑問を口にした
瑞樹は、それまでの青ざめてしょんぼりした顔から
ボン!!と音を立て
噴火したように真っ赤になり
うつ向いてしまった
「ごめ~ん、瑞樹~
意地悪だったな」
ニヤニヤしてしまう
「も~、宗吾さん!おとなしく寝ますよ」
ほっぺたを膨らませなが上掛けを頭から被った
「み~ず~き~、ほら、もっとこっち寄って
おやすみのキスしないと寝れないなぁ~」
瑞樹の後頭部にキスを落としながら甘えた声を出した
「も~宗吾さんってば…」
「瑞樹、あんまり心配し過ぎるな
芽生は、俺たちの子だ
チーム滝沢は色々な困難に立ち向かって寄り添えるチームだ
何かあっても半分は、背負う覚悟もあるからな
いや、何なら全部背負うぞ
瑞樹は、笑顔でいてくれ
俺に笑顔を見せてくれ」
瑞樹に語りかけた
「…宗吾さん、ありがとうございます
本当に…愛しています」
俺たちは、布団の中で抱き合い
キスをしながら眠りにつく
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