6. かわいいひと

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☆ 兄がダイニングで勉強をしている、大変だな、って俺も本当ならちゃんとしないといけないんだろうけど。 「買い物でもしてこようか」 リビングのソファーから立ち上がりながらいった。 「んー? ああ、じゃあ頼む。お義父さんには連絡しとく」 毎日じゃないが保晴さんがお店から戻るときに買い物をしてくる時があるから、もう大丈夫と連絡するんだろう。 兄が必要なものを書きだす、牛乳や豆腐などの日配品だった。 メモを受け取り、家計費用の財布ももらっていったん部屋へ向かう、さすがに財布握りしめてってわけにはいかないからな、鞄を持って──と。 二階の廊下に上がって、ふと玲さんの部屋が気になった──なんか要るものある?とか聞いてみようかな、なんて理由をこじつけて会いに行く。 ノックをした、返事はないけどドアを開けた。 「玲さん、俺、買い物行くけど──」 玲さんはベッドに横になっていた、眠ってるのか。じゃあ欲しいものなんて答えてくれないな。 こちらに背を向けて眠っている、無防備な姿に吸い寄せられていた。 寝顔くらい見てもバチは当たらないよな、そんな言い訳をして覗き込んだ。 昼下がりの陽光の中、玲さんが寝息を立てて眠っている──乳房を、露出したまま。 そのすぐ脇で瑠唯くんも眠ってる、添い乳というやつをしていてそのまま寝落ちしたのか。
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