6. かわいいひと

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その姿を、見つめてしまう。 出ているのは左の乳房だけ、その先端が濡れて光って見える、きっとつい直前まで瑠唯くんが飲んでいたんだ。 冬場ならばしっかり掛け布団をかけるだろうに、夏場だ、クーラーが効いていたって暑さはある、それだけに無防備な姿になったのか──俺が覗きに来るなどとは思わずに。 肌が白い、乳首も桜色だ、そこより赤みのある唇がわずかに開き呼吸しているのがわかる、なんともそそられる姿に、込み上げてくるものが止められない。 まだわずかに湿り気のあるように見える髪に鼻を近づけた、シャンプーの香りが心地いい。 そのまま耳や頬で息を吸えばやはり石鹸の匂いがした。 ここまで近づいても、玲さんはなおも寝息を立てている。 玲さんの肌の匂いを嗅ぎながら下がっていった、耳下から首筋、二の腕と、その傍らにある乳房まで鼻を近づける。微かに甘い匂いがするような気がする、母乳かな。 下着もシャツも授乳しやすいようになっているものだ、下着はカップなどはなくめくりやすくなっているからその上から右の乳首の居場所もわかった。 今は瑠唯くんのもの、それまでは兄が独占していたもの。 兄はあなたの体にどんなことをする? 見るからに甘そうな乳首だもんな、めちゃくちゃに吸い付いて舌で徹底的に苛め抜くだろうな。そしたら玲さんはどんな声を出す? どんな姿を兄に見せる? きっとめちゃくちゃかわいいだろうな──してはいけない妄想に捕らわれた。
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