素敵な体調の崩し方

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素敵な体調の崩し方

私はあまりにも美しい景色を見ていた。 20代で病気になってしまった私は、発端となる原因が分かっていながら、半年以上親に黙っていた。 ある日兄が言った。 「もうそろそろお父さん、お母さんに言ってみないか?」と。 私は兄が大好きで、唯一何でも話していた。 兄は続けた。 「今、不自由なく暮らせてるのは、お父さんが一生懸命働いてるからだよ。もし自分が倒れてしまったら、どう家族を養うか。常にそんなプレッシャーを持ってる。そのお父さんを支えて居るお母さんはもっと凄いと思う。」 それを言われた私は初めて親を裏切っている事に気が付いた。 病気になった原因が素敵過ぎて、思い出にずっと浸っていた。 だから決心したんだ。 言わなきゃ… 素敵な理由なのだから。
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