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僕の本当とは
ではお話に入りましょう。僕のお母さんはおかしい人だった。お金持ちなので
仕事は行かず、遊んでばっかりだった。でも僕が欲しいと言ったものは全部
買ってくれたし、僕が食べたいと言ったものは必ず買ってきてくれた。
でもそれって、結局お金を使ったものだ。お母さんが作った料理が食べたい
と言った時は殴られた。その後に「お母さんはね、料理が作れないの。
だからついつい怒ってしまったの。」謝る代わりにそんな事を言って、遊びに
行ってしまった。しかも三週間もだ。僕は小さい頃から母親に放置され続けた
だから、家出した。お母さんが用意してくれた五万円、冷蔵庫に入っていた
食べ物をラップに包む、Tシャツ、ズボン、下着、靴下、このような物を
大きいリュックサックに突っ込み鍵を持ち家を出る。もちろん置き手紙なんか
はしない。これから僕だけの人生、母の居ない生活の始まりだ。
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