海から生まれる青春

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 3月下旬   桜が咲いてきた頃で外はピンク色に染まっている感じだ。 私、榎本 春姫(えのもと はるひ)は来月からこの伊根町で高校生活を送るの!!伊根町は海が綺麗なところで、いわゆる田舎だ、おしとやかな感じで私はとても好きかな、、 新しい家は海の近くで、テラスっぽくておしゃれ、、ではなく普通の家だった。ちょっと海っぽくテレス、、なんて期待してしまった私が馬鹿だった、、 一般家庭だぞうちは ベランダに出ると海の匂いがする、、山の風も好きだけど海の風も好き、 「はるひー?荷物運ぶの手伝ってー」 新居の余韻に浸るのもすぐ終わり、 荷物運び&整理 という地獄が待っていた 「はーい、、」 「ふぅ、、、」 おおよそ終わったかな、、今何時、、って運ぶのだけで2時間以上(;´д`)トホホ… 「はるひー、両隣の人に挨拶してきてー。」 なんて人使いが荒い母親なんだろうか、 「わかった」 「これ、よろしくね」 そういって、2つの紙袋が渡された、包装的にすごく高そう、、(゚A゚;)ゴクリ 「お母さん、これなに?」 「いつもの近所のクッキー屋さんよ、」 元の家の近所におしゃれな『𝓑𝓲𝓼𝓬𝓾𝓲𝓽 𝓜𝓪𝓰𝓲𝓺𝓾𝓮』これは、魔法のクッキーと言う意味でフランス語らしい、、 よく行くのだが、、こんなに高そうなのは買ったことがない、、 「猫かぶり、、、」 「失礼ね、文句言ってないで早く行きなさい」 思わず言っていしまった、、、 「はーい、、」 ピーンポーン ガチャ 「はい、どちら様?」 「はじめまして、隣に引っ越して来ました榎本です」 おばあさん、、かな?70代〜80くらいの間かな。 「これつまらないものですが。。」 「あらあら、ありがとう。」 ここから30分おばあちゃんと立ち話をした とても優しい方で、旦那さんと2人暮らしだというので、こんど遊びに行くと約束した。 もう片方のお隣さんにもいかないと、、 ピーンポーン 「はい、」 ぶっきらぼうな声で出てきた男の子がいた、 さっきのおばあちゃん家でも思ったけど最初ってインターン越しじゃないの?!! あ、そんな事はさておき 「隣に引っ越して来た榎本です。これつまらないものですが、、」 「あ、ありがとうございます!」 第一声とは違って元気な声だった、なんかほっこりする感じ、、 さっきまで寝ていたのだろう、寝癖がぴょこぴょこしていて可愛い、、 中2か中3くらいだろうか、年下に見える、、 「あの、俺なんかついてますか?」 じっくり顔をみていた事に気が付き 「あ、いえ!でも、寝癖が、、?」 「あ、!ホントだ、恥ずかしい、」 顔を赤らめた彼を見ているとたまらなく愛おしく見える、 「ふっ、、ふふ」 思わず笑ってしまった 「笑わないでくださいよぉ〜」 彼との時間はとても楽しかった__
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