海から生まれる青春

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「ただいまー」 「随分と遅かったのねぇ」 さっきまで近所の方に挨拶をしてきた、 「両隣の方どっちも良い人そうだったよ。」 「それは良かった。ご飯できてるわよ、」 「はーい」 、、、そういえばあの可愛らしい男の子の名前聞くの忘れてた、 またあったら聞いてみようかな。 「そうだ、明日お母さんとお父さん用事があって家にいないの」 「何時頃帰ってくるの?」 「父さんは19時くらいだぞ」 「お母さんは、、16時くらいよ」 そうか、、、暇な時間どうしようか、、 「あ、私海行こうかな!!」 ここは海がきれいなところだから行くのを楽しみにしていたのだ 「いいじゃない~、ついでに貝殻拾ってきて~」 でた、人使い荒らすぎ。。 けどそんなこと言ったらもう、やばそうだしだまって従うことにする 「うん、」 日差しが眩しい、時刻は8:30海の匂いがする。そんな匂いで起きれることはこの町の特権だろう。 私は都会育ちだったから、新たな生活にウキウキが止まらないのである。 「おはよう」 リビングにおりると、母がキッチンに立ちながら笑顔でそう言う。 今日の朝ごはんは、おしゃれだった。パンの上に目玉焼き、レタスなどと色とりどりのサンドウィッチとスープというThe・洋食 朝ごはん 「じゃあ、お父さんとお母さん行くわね」 そうだった、今日はお母さんとお父さんは用事で家にいないということを思い出して、舞い上がりそうになる。 私だって年頃の女の子だ、親がいるのたいないのでは随分と違う。 何をしてやろうなんて子供のように思いながら、両親二人を見送る 「いってらっしゃい」 2人を迎えた後、ご飯を食べ終えてから昨日計画していた海に行く準備を始めた。 海は昔から大好きで、泳ぐという普段とは違う動きや地面でないところにいるというので、プールの授業は誰よりもはしゃいでいた。 「よし行くか」 そんな独り言を呟いた瞬間、家のインターホンが鳴った。 「はーい」 インターホンの画面に写っていたのは、あの可愛らしい男の子だった 見た目が可愛いとかじゃなくて中身が可愛いと言ったほうが良いのだろうか 「あの、北村 蒼(きたむら あお)です。榎本さんいらっしゃいますか」 私のことを呼んでるのであろう、下の名前を教えていなかったのもあるかも知れないが、榎本さんって、、もしうちの母が出ていたらどうするのだろう、 「あの、、うち榎本なんで、誰のことを言ってるんですか?」 少し天然な彼をいじめてみたくなって、声を少し高くした。 案の定彼は画面越しにあたふたしていた 「ふふ、、わかってるよ私でしょ?」 「わかってるなら出てこいよ、、」 声で気がついたようだ。すこし頬を膨らましてる感じがたまらなく可愛かった 「おまたせ、、えーと、、要件は?」 「あ、もしかして今から外行く予定??」 彼は私の服装を見たのだろう、申し訳無さそうに言う 「いや、今から暇だし海でも行こうかなって」 「ならさ、町案内してやるよ」 町案内、、、楽しそうな予感がする。。 あ、でも、、 「いいの?」 「いや、なんか母さんが同い年の子なんだから案内してやれってうるさくて」 昨日からうちの母親と蒼くん(?)のお母さんがメッセージのやり取りをしてるらしい。 そんなことより、、いま、、同い年って言った??___
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